本「月ぞ流るる」 | 虹みる日々

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日曜大河ドラマ「光る君へ」にハマっているところへ時代小説の名手、澤田瞳子の最新作『月ぞ流るる』がまわってきた。
平安中期、きらびやかな宮廷のなかで繰り広げられる出世欲や権力闘争。女御の不審な死、少年僧に学問の手ほどきをする朝児はのちに「栄花物語」を記す赤染衛門。
絶世の貴族社会の頂点に立つ藤原道長の闇の部分など、ドラマとリンクしながらスリリングに読んだ。

それにしても平安の日記文学があればこそ物語が生きてくる。その後、女流作家が途絶えたことを思うと文化度の高い時代。
似たような人物名に苦労しながらも楽しく読んだ📖