評価

1. ストーリー構成と寓話性 ★10 
2. 主人公(エルトポ)のキャラクター性と象徴★10
3. 映像美と演出スタイル★10  
4. 宗教的・哲学的テーマ ★10 
5. 音楽・サウンドデザイン ★8 
6. 暴力・エロス表現の意図と効果 ★10
7. 構成・編集のリズム ★9 
8. メタファー・象徴の多層性 ★10
9. 精神性・メッセージ性 ★10 
10. カルト性・映画史への影響 ★10

計97点

 〜“カルト”という言葉に収まらない、魂を揺さぶる映画〜

私は「カルト映画」という言葉があまり好きではない。
“伝わりやすい”から便宜上使うけれど、
そこに含まれる負のイメージは持たないでほしい。

なぜなら、この作品――『エル・トポ』は、
カルトではなく、純粋に芸術として観てほしい映画だからだ。


---

アレハンドロ・ホドロフスキー監督のこの作品は、
宗教、哲学、暴力、そして詩が混ざり合ったような、不思議な体験映画。
万人受けはしない。むしろ観る人を選ぶ。
でも、ハマる人には一生ものの衝撃になる。

私にとってはまさにその一本であり、
“MY映画史トップ10”に入る作品。


---

内容を詳しく語るつもりはない。
(というか、正直、語れるほどの頭がない)
ただ、ひとつだけ言えるのは――
精神的に余裕があるときに観てほしいということ。
疲れている時に観ると、現実と夢の境目が溶けて、
少し危険なくらい心を持っていかれる。