『シグナル』
1. ストーリー構成と展開
– ロードムービー的な始まりから、監禁・実験施設・衝撃の真相へと至る構成の緩急。
★7
2. キャラクター描写と演技力
– 主人公ニック(ブレントン・スウェイツ)、恋人ヘイリー(オリヴィア・クック)、友人ジョナ(ボー・ナップ)の関係性と成長。
★4
3. 映像美と撮影スタイル
– 荒涼とした砂漠や閉鎖施設の無機質な美術、シンメトリーやローアングルの多用。
★5
4. 音楽・音響の効果
– 静けさと電子音を駆使した不安定な空気、サスペンスを増幅するサウンドデザイン。
★6
5. SF要素・テクノロジー描写
– 謎の信号、人体実験、超常的な義肢の能力など、現実と非現実の境界を揺さぶる要素。
★7
6. テーマ性(アイデンティティ・自由・監視)
– 自分が誰で、どこにいて、何者に操られているのかという哲学的問いかけ。
★0
7. テンポと編集
– ゆるやかな前半と、加速する後半のギャップ。観客の推測を裏切る編集。
★3
8. 謎解き・サスペンスの質
– 徐々に真相に迫っていく手法と、観客を混乱させるクライマックスの使い方。
★1
9. 象徴性・暗喩の活用
– 義足の設定、監禁施設の閉鎖性、ガラス越しの尋問などに込められたメタファー。
★2
10. 結末のインパクトと余韻
– 主人公が見上げた先に広がる衝撃のビジュアルと、「信号」の意味が観客に残す余韻。
★1
計36点
うん、なんかね、「やろうとしていること」はわかるんですよ。
狙いもテーマも。
でもね「できてない」。
ツッコミどころは満載。
もうメモ帳にツッコミを書き出したら、
映画本編より長くなりそうな勢い。
ただし!
CGはなかなかの出来。
この一点だけは褒めたい。
漫画好きな人なら、たぶん『ARMS』を思い出しただろう。
しかし言わせてほしい。
「私の時間を返してくれ」と。
いや、あと5箇所くらいメスを入れれば名作になってたと思うんですよ。
脚本をもうちょっと締めて、キャラに説得力を持たせて、伏線をちゃんと回収して、テンポ調整して……
うん、ほら、ほぼ名作でしょ?
他の方のレビューを見ると、意外と高評価もちらほら。
私はちょっと悩んだ。
「俺ってオールドタイプなのか?ニュータイプなのか?」
最終的に出した結論
評価★1の方とは友達になれそう。