ゴミ拾い中に声をかけられたらどう返すのが正解か | ゴミ拾いで何か変わるのか

ゴミ拾いで何か変わるのか

ゴミ拾いと日々の記録

 

 

 

 

 

 

ゴミ拾い、続けています。

 

積極的不登校の娘が

体重を気にしているので

「一緒にゴミ拾いする?

けっこう良い運動になるよ」

と誘ってみたところ

付いてきてくれました。

 

帽子をかぶり

長靴をはき

手袋をして

拾ったゴミを入れるゴミ袋と

長さ60㎝のトングを持つと

「全方向ゴミ拾いの人」です。

 

私一人ゴミ拾いしていても

誰も声をかけてきませんが

娘と一緒だと

1時間ほどの間に

4人から声をかけられました。

 

その中の一人

町内会の役員さんらしい

初老の男性が

「ボランティア活動ですか?」

と話しかけてきました。

 

私はゴミ拾いを

「ボランティア活動」

としてやっている感覚がないので

 

「ボランティアというか、

この辺ゴミが多いので

なんか気になって拾ってます」

と答えました。

 

すると男性は

要約すると

「町内会の美化委員に

もっと清掃活動に力を入れるよう

伝えておく」という内容を

5分以上かけて話してきました。

 

娘はゴミ拾いの続きを

早くしたそうでしたが

無碍に出来ないので

私は手を止めて話を聞きました。

 

話がひと区切りついて

ゴミ拾いを続けていると

さっきの男性が

また声をかけてきました。

 

「拾ったゴミはどうするの?」

と聞かれたので

「家に持ち帰って家庭ゴミの日に出します」

と答えると

「町内会の資源回収庫に置いて良いよ。

家庭ゴミの日に出しといてやるから」

と、なんともありがたいお言葉。

 

河川敷のゴミは

ヘドロが付いていたり

水分をたっぷり含んでいることが多いので

収集日まで

自宅マンションの倉庫に

保管しておくのは

なかなか大変なのです。

 

この日は

未使用で捨てられた

ビニール傘2本も拾ったので

 

「この傘も拾ったんですけど

ゴミ袋に入らないから

どうしようかと思って・・・」

と傘を見せたところ

 

「捨てといてやるから

こっちによこしな」と言って

引き取ってくれました。

 

最初声をかけられた時は

「面倒くさいおじさん」

と思ってしまいましたが

実はおじさんの仮面をつけた

女神様だったのです。

 

ゴミ袋がいっぱいになったので

取っ手を結んで口を閉じ

資源回収庫へ向かう途中

ゴミ袋の底に小さな穴が開いて

水滴が落ちているのに気付きました。

 

このままでは回収庫に

入れることは出来ません。

 

どうしようかと思いながら

回収庫の扉を開けると

中にちょうど良い大きさの

ビニール袋が置いてあり

ゴミ袋ごとそれに入れて

置かせてもらいました。

 

何かを頑張ることなく

必要な助けが与えられ

流れるようにうまく事が運びました。

 

天の配剤を強く感じ

娘と一緒に

「ラッキーだったね」

と言い合いながら

もと来た道を戻りました。

 

いつもは人間が近づくと

慌てて逃げる鴨たちが

私たちが近くを歩いても逃げないので

「鴨、逃げないね」と娘。

「僕たちの川のゴミを拾う無害な親子と

鴨が認識してくれたのかもね」と私。

 

 

おじさんの仮面をつけた

女神様の話では

この川にいる鴨は

近くで産卵して

この川で子育てをし

北帰行しないとのこと。

 

以前から、

どうしてここの鴨は

夏になってもここにいるんだろうと

不思議に思っていたのですが

きっと何代も前から

ここに住み着いて

北に帰ることを忘れてしまったんですね。