品質管理のためにベトナム工場へ年に数回行きますが初めて飛行機内でお金を全て盗まれました。しかも寝ていなかったのに。快適で安全な空の旅という時代はすでに終わった気がします。
2016年からホーチミンへ通い合計36回目にして初めて飛行機内で盗難に遭いました。しかし今後海外へ行かれる皆さまに役立てばと思い詳細と今後の対策を記録に残しておく事にしました。
実は2023年に数人の中国人社長さんから飛行機内でそれもベトナム行きとベトナム国内のフライトでそれぞれ盗難にあった話を聞きました。手口の共通点は現金のみが財布から抜かれている事です。
中国人社長さんはグッチのバッグなど外見がすでに金持ちオーラ全開なので、私のようにユニクロのTシャツとジーンズの人は大丈夫だろうと思っていたのが甘かったです。
この結末に至る導線には幾つかポイントがあるので一つずつご紹介いたします。
1 飛行機がLCC
香港発ホーチミン行きVJ877というベトジェットの飛行機でした。ベトジェットを使う理由は預け荷物に個数制限がなく、重量をプラス40kgに出来るので、ギターを4-5本持ち帰るには最適なのです。
しかし、盗難に遭ってから知りましたがLCCは機内に監視カメラがないのです。つまり盗み放題なのです。現金のように誰のものか証明できないものは、取られたらすでにどうにもならないのです。
2 登場ゲートで財布を出した
私と中国人社長に共通の点は登場ゲートでお金を出した事です。当然財布をリュックのどこに戻すかを見られたと思われます。
なぜ私がそうなったかには理由があります。早めにチェックインしたため、VJ877の出発ゲートが決まっていなかったのです。それで40番ゲートにあるラウンジで食事をし少し酒を飲んでリラックスしていました。
その後VJ877の出発ゲートがなんと10番だと知りました。普通LCCはゲートの端に追いやられるのですが、発着が少ない日だったのか10番だったのです。香港空港は無料地下鉄がありますが一方通行なのです。40番から10番ゲートには歩きで15分はかかるよというのです。PCとiPadが入ったリュックを背負って15分以上歩くのか？と思ったので、高くても空港内タクシーを使う事にしたのです。
ここまでは良かったのですが、香港での支払いはタクシー以外、基本オクトパスというSuicaのようなカードかアプリで決済出来ます。空港タクシーが10番ゲートに着いたら現金のみだというのです。ここで財布を出してしまったのです。空港タクシーを使う金に余裕がある人が財布をどこにしまうかを見られていたと思います。
3 ロングレッグシート
ベトジェットはネット予約の際に座席を選択出来ます。その中に足を伸ばせる安全出口付近のシートがあります。これは隣の人に関係なくトイレに行けるので良いのですが、前の座席の下にカバンを入れられません。そのため上にある棚に置くしかないのです。
考えてみれば鍵の無いリュックに財布もパスポートもクレジットカードもPCもiPadも入っている状況は世界的に見たら平和ボケ日本人ともいえます。カメラもない暗い機内で盗み放題とも言えます。すでに見ず知らずの他人を信じられる平和な良い時代は過ぎたと考えるのが正解かもしれません。
4 荷物の位置
例えば自分が14列の窓際に座って時にカバンが14列の頭の上だった場合ベトジェットの機体は長いものが入るようになのか15列の物入れとも繋がっているのです。15列の荷物入れを開けて手を伸ばして14列のものを取る場合、14列の窓側でイヤホンを使って映画を見ている私は気がつきません。もし14列に座るなら13列の荷物入れ、しかも反対側に入れて誰かが開けたら見える位置にいるべきですね。理想は通路側に座る事ですね。
マカオ人の知り合いは寝ないで荷物を見ていると言っていましたが、夜間のフライトでベトナムから関西空港となれば寝るしかありません。それで調べてみました。答えは2つです。
１ やはり鍵付きのバッグに貴重品は入れる
2 貴重品はボディバッグとかウエストポーチに入れる
それでこれを買ってみました。
こういうロックが付いたリュックです。それでもフライトが長時間になる時は身に付けるのが良いので、薄型のボディバッグも買ってみました。これをリュックに入れておいて空港ゲートでわざと財布をボディバッグに入れ替える事で盗みの対象から外れる気がします。
オマケ
防犯ブザーを改造して財布に仕込んで開けたら大音量が鳴り響くという方法はどうでしょう？もしそれが本当に起きて泥棒の方がヤバイと思うならカメラがない機体でも抑止効果があるかもしれません。
ロック付きバッグとボディバッグで当面はやってみたいと思います。でも今現在日本円がゼロなので関西空港で税金を払う際にどうなるか？日本の税関には人情があるのか？確かめてみたいと思います。
iPhone1台分損失が出ましたが、気持ちを直ぐに切り替えるのが大事だと思います。急にセコクなってチップも払わない、ご馳走もしない人になったら最後負の連鎖になります。私は仕事があるので新たな商品を企画して販売してカバー出来たら良いのです。
また、失敗は次の企画も絶対に成功させるというモチベーションにしたいです。お金を取り返すために後ろ向きの時間を使うくらいなら新商品を作るクリエイティブな仕事に時間をかけたいのです。でも税金の対策で損金にするには警察に届ける必要があるかもしれないので、時間とのバランスで考えます。
財布がスカッとからだった時はかなり動揺しましたが、同時にこの泥棒はかなりの達人だとも思いました。願わくはその能力を別の方向へ発揮して欲しいものです。
ぜひ皆様も飛行機に乗る際には思い出してくださいね。快適で安全な空の旅の時代は過ぎ去った事を。