5月なのに真夏日...異常気象、四季が「消える」 | 本のブログ

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普通の人は読まないだろうと思う本を記す。
あとは、Linuxと中古PCなどの話題。

 

記事の内容は少し尻窄み状況だが、以前から四季は春夏秋冬と均等割ではなく、春秋と夏と冬の3等分だと思っていた、それが最近、春秋が侵食されて来て、そう、熱帯化してきたのだろうかな・・・とは思う。

 

温暖化の傾向はある意味仕方がないことだ、本記事の結論のように真面目に対応しようとすれば、できるだけ、移動を減らし、食料自給率を上げる、エネルギーの消費量などを減らすために、自動車の規制、エアコンやスマホなどの電力の利用制限などなど、結構大変なことになる。

あのコロナ禍の時の移動制限で紛糾した国民に果たしてそれができるのかな(インバウンドの増加なんてもってのほかだ)?

 

ちなみに、私は、専業で介護をしてという事情もあるが、この1年ほどで、自ら交通期間を利用したのは2回ほどだと思う、東京都内に住んでいるというおかげで、買い物は全て徒歩で対応できる。

ただし、郵便や宅配便などによる間接的な交通機関の利用やら、パソコンの利用などによる電気の使用量を制御できてはいない。

5月なのに真夏日...異常気象、四季が「消える」
6/2(日) 9:52配信 福島民友新聞

 強い日差しが降り注ぐ福島市のJR福島駅東口で、ロータリーに設置された温度計が目に入る。「只今の温度32.5度」。まだ5月下旬。「7月や8月になると、どうなっちゃうんですかね」。通りかかった女性(68)はうんざりしたような表情を浮かべた。

史上最も暑い年
 近年、気温の上昇が顕著になっている。気象庁などによると、過去100年の平均気温は全国で約1.3度、福島県内では約1.5度上昇した。昨年は県内にある観測30地点のうち、27地点で年平均気温が過去最高を更新。世界各国で記録的な猛暑となり、「史上最も暑い年」といわれている。
 「地球温暖化の影響がなければ、昨夏の大雨や記録的猛暑はなかった」。気象庁気象研究所などの研究チームが昨年、こんな研究結果をまとめた。研究チームによると、昨年7月下旬~8月上旬の「記録的高温」が起きる確率は1.65%で、60年に1度のまれな現象だった。温暖化がなかったと仮定すると、昨年のような高温になる確率はほぼ0%。九州北部豪雨などがあった昨年6~7月の国内の線状降水帯の総数は、温暖化で約1.5倍に増加した。
 研究チームの一員で同研究所主任研究官の川瀬宏明(43)は「将来のこととして捉えられていた温暖化による極端な気象の変化が既に起きている」と述べ、「今後も過去に起こったことのない猛暑や豪雨が発生する可能性がある」と警告する。
 気温の上昇に伴い、県内ではサクラの開花時期も早まっている。福島市の今年の開花は4月3日。平年より4日早かった。1953(昭和28)年以降で開花が早かった上位は2023年、21年、20年。一方で、一日の最高気温が0度未満の真冬日は1980年以降、減少傾向にある。
 気温の上昇は今後も続くとみられている。県がまとめた報告書によると、地球温暖化対策を強化せず温室効果ガスの排出量が増え続けた場合、県内では2100年までに平均気温が4.4度上昇する。気温の上昇は春や秋を感じにくくさせ、紅葉などへの影響を懸念する声も聞かれる。

初の線状降水帯発生
 気温の上昇以外にも、近年は気象の変化が顕著になっている。1961年以降の平均年降水量を20年ごとに区切った場合、福島では61~80年の1065ミリから2001~20年の1207ミリに増加。白河や小名浜、会津若松では60~134ミリ増えた。「ゲリラ豪雨」と呼ばれる大雨が降ることもあり、昨年は県内で初めて線状降水帯が発生した。対照的に、降雪量は1980年代を境に減少傾向にある。
 変わる季節感、続く「異常」な気象。気候変動による四季の変化は、私たちの生活や価値観を大きく変えつつある。

異常気象「通常」に...学生危機感
 日々の生活で感じる現象は、社会や日常生活に影響を与えることにもなる。異常気象が毎年のように続き、「通常」になりつつある中、未来を担う若い世代も気候変動と向き合っている。

通用しない「慣例」
 「四季というけど、夏と冬の二季に偏ってきているのではないか」。福島大に通う神楽優(ゆう)(21)=共生システム理工学類3年=は、そう感じている。過ごしやすいはずの4月に、気温が25度以上の夏日になり、秋口に冬用の上着が必要になる。「気温の振り幅が極端になっているように思う」
 気温の上昇は体調に異変をきたす。中学生の頃、サッカー部の活動中に頭痛や吐き気、目まいを感じた。症状は改善せず、病院で点滴を受けることに。「熱中症だったと思う」。高校に進学後も同じような症状がたびたびみられた。現在は周囲に水分補給などを呼びかけている。
 「雪の降り始める時期が遅くなり、降雪量も少なくなっていると思う」。小島彩也乃(あやの)(20)=同3年=は指摘する。昨年はラクロスの部活動で12月に雪が降ることを想定して練習メニューを組んだが、降り始めが1カ月ほど遅れた。「今まで通りのスケジュールと合わず、練習に支障が出る」と小島。これまでの「慣例」が通用しなくなっていることに戸惑う。
 玉城陸(りく)(20)=同3年=は高校まで沖縄県で暮らしていた。台風被害で自宅前の道路が毎年のように水であふれ、通れなくなったという。停電でガスが使えなくなり、水のシャワーを浴びたことも。「これ以上、被害が大きくなると困る」。台風の状況を天気予報で確認するようにしている。

「みんなでやろう」
 3人に共通するのは「このままでは良くない。何かを変えないと」との思いだ。「子どもから高齢者まで多くの人に気候の変化を考えてもらいたい」と神楽。小島は「社会の仕組みを変えないと。最初は戸惑うかもしれないけど、いずれ当たり前になる」と語る。
 玉城は「何かを変えたところで、すぐに良くなるものではない。自分が生きているうちに良くなるかも分からないから、自分のこととして考えられない人もいるのではないか」と話す。ただ、それでは何も変化は生まれない。玉城は言葉を続けた。「これから先、何もかもが良くなるまで続けていけばいいんじゃないのかな。みんなでやっていこうよ」。照れたような表情とは対照的に、言葉に力がこもっていた。(文中敬称略)
          ◇
 気候変動 気温や気象パターンの長期的な変化。気温上昇などの地球温暖化が世界的な問題になっている。太陽の活動変化や海洋の変動といった自然現象に加え、人間の活動で生じる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量が増えたことが原因とされる。