本書は2008年新潮社刊行のもの、私は2010年初版の新潮文庫版で読む。
余り、アニメなどは見なくなってきたのだが、何故か「SHIROBAKO」という作品は何回も見てしまう、この作品は、アニメの制作過程が出てくるので、モノが生まれる過程に惹かれるのではないかな・・・と思う。
さて、このアニメに遠藤という、作画監督が出てくる。
才能はあるのだが一本気な性格なのか、良く、周囲と衝突するのだが、彼の奥様がとても出来た人で、喧嘩して仕事をやめたりしても健気にパートで働いたりして、彼を支えている。
彼女は夫(遠藤)といるだけで幸せだと言う。
そんな夫婦なんて、今どきいるのかな・・・なんて思ったら、いた。
残念ながら、ご夫婦ともに亡くなられてしまったのだが、それが、この城山三郎夫妻なのだ。
もう、家や家族というシステムが崩壊してしまった、我が国で、夫婦仲が良くて最期までご一緒するというような価値観に、若い人たちは共感できるのかどうかはわからないが、とても純粋な物語を、ノンフィクションで読んでみたい人には、お勧めだ。
フィクションでもここまでは描けないのではないだろうか?