国鉄分割・民営化の破綻を押しつけるな!

 

3・15春闘ストをやりぬいたぞ!

「私は今日、1日ストを貫徹します。貨物の仲間のみなさん。今のJR貨物の状況をつくったのは国鉄分割・民営化です。資本主義社会そのものに問題があります。他労組は会社の意のままになっていますが、ストライキで闘う以外にありません。動労総連合に結集して闘いましょう」――本日15早朝、杉野書記長のスト突入のアピールが、東新潟機関区、新潟貨物ターミナル、新潟新幹線車両センターの一帯に響き渡りました(写真)。
次々と労働者が車を止めてビラを受け取っていく中、女性労働者が笑顔で「がんばってください」と声をかけていきました。
そして、JR東日本とNTS(新潟鉄道サービス)による不当な解雇と闘う八代組合員をはじめ、支援にかけつけた動労福島宮城県支部で国鉄1047名解雇撤回を闘う小玉忠憲さん、23日ストに入る新潟地域一般労組の鰕名一男委員長、えちごユニオンが次々とマイクで訴えました。
ストライキは、待ち望まれています。韓国の民主労総のゼネストは、国全体を揺るがし、ついに大統領を罷免させました。今こそストで闘おう!

 

3・4ダイ改=分社化・転籍・総非正規職化反対!

全国で春闘ストライキ

動労総連合は、3・4ダイヤ改悪に反対して全国でストに入りました。3月4日、動労千葉は乗務員70人が、動労水戸も同日乗務員と出向者が、動労西日本は2月28日と3月2日、動労福島は3月3日にストに入りました。これに続いて本日、新潟もストに入りました。さらに、動労神奈川、動労連帯高崎もストに入ります。特に今回の動労千葉ストには「観光地なのに特急も来ない。何とかしてほしい」「館山市も金を出して駅舎をきれいにしたのに、列車を走らせないとはどういうことか」と、ローカル線切り捨てへの怒りの声が寄せられています。国鉄分割・民営化は大破綻し、地方切り捨ての先導役となっているJRへの怒りは渦巻いています。今こそ、労働組合がこの怒りと一体となってストに立ち上がる時です。
JR東日本は地労委に出て来い!団交に応じろ!
3月5日、動労総連合は、JR東日本本社前(新宿駅南口)に登場し、怒りの声を上げました。全国の仲間は、口々に「国鉄分割・民営化が大破綻した」「分社化・転籍・総非正規職化を許さない」「ローカル線廃止を許さない」など積もりにつもった怒りをぶつけました。
新潟からも4名が参加し(写真)、「八代組合員の解雇を撤回しろ」「JR東日本は地労委に出て来い」「団交拒否を許さない」と
声をはりあげました。終了後に新宿を一周するデモを行いました。

危機にゆらぐ東労組―騒動の本質は何か②

●狡兎死して走狗煮らる
  「狡兎死して走狗煮らる」というたとえがあります。これは、〝すぱしっこいウサギ(狡兎)狩りに使われた猟犬(走狗)も、捕らえてしまうと用なしとして煮て食われる〟という意味です。必要があるときは重用されるが、用がなくなると、惜しげもなく捨てられるということです。まさに今の東労組革マルはこうした局面にいます。
財界、自民党、国家権力から国鉄の民営化の過程で利用されるだけ利用されて捨てられつつあるのです。〝東労組に入らなければJRに採用されない〟と、一人ひとりを脅して分断し、20万人を国鉄職場から追い出し、200人を自殺に追い込んだのです。
●経営者=資本家と労働者は非和解
ここに経営者や官僚など国家機構の本質が現れています。経営者は、元手=資本金に対していくら利益があがったかで判断します。経営者=資本家は、利益の拡大が目的であり、そのために利用できるものは何でも利用します。資本家は、労働者をできるかぎり低賃金で、非正規職で雇えば利益があがります。JRのように他資本との競争をあおって列車のスピードをアップさせた結果、尼崎・羽越線事故でいくら人が死のうと、ローカル線廃止で地方を崩壊さようと、資本だけが生き残ろうとします。経営者とは、この資本の性質が人格として表れたものです。いくら「人が良い」経営者でも、この運動法則に従って考えて行動します。
●団結、ストを破壊した東労組革マル
だからこそ労働者は、経営者=資本家とは非和解であることを根底において、資本から「独立」した労働組合をつくって生活と命・健康を守るために団結して闘ってきました。また、職場・工場に留まらず、地域や国境の枠をのりこえてあらゆる人々と連帯・団結し、資本主義社会の根底的な変革をもめざしてきました。
この団結こそが、社会に蔓延している「今だけ、カネだけ、自分だけ」(3だけ主義)をうち破って、人間社会のの共同性を取り戻していく基礎です。この共同性の取り戻すためにも、資本家の利益のための労働を、私たち労働者自身のものに奪い返すことは決定的です。
ところが、東労組革マルは、資本の下で生き残れる道があるという幻想をいだかせてきました。その核心は、団結を破壊し、ストを放棄することでした。民営化に協力した成果を強調して、膨大な組合費で世界へ運動を広げようとしてきました。しかし、30年経って国鉄分割・民営化の大破綻があらわとなり、そんなことが無理であることがはっきりし、もう誰にも相手にはされません。
ところで、国労の主流派は、伝統的に〝タコツボに入って嵐が過ぎ去るのを待つ〟というものでした。これも結局は、1047名の解雇撤回で金銭和解したように、資本との関係を何とか良好にしたいというだけでした。そのあらわれが国労が言っていた「労使正常化」という路線です。これも破産しました。
●東労組と決別し動労総連合に結集して闘おう
  動労千葉・動労水戸などの私たち動労総連合は、資本家と労働者は非和解であるという立場で、民営化・外注化・非正規職化に絶対反対で団結し、ストで闘ってきました。これに今、国際的な注目が集まり、連帯の輪が広がっています。グループ会社の仲間にも、非正規職の仲間にも団結が広がっています。
すべてのJRとグループ会社で働く労働者のみなさん。東労組・JR総連と決別し、動労総連合に入って共に闘いましょう。