拡大する格差 | 始まりはアドラー心理学

始まりはアドラー心理学

より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

アドラー心理学によると、人間の苦しみは100%対人関係だそうです。
そこに全ての根元があるのは明らかですが、
最も直接的に我々を苦しめている物があります。
お金です1万円札
多分、お金さえ十分にあれば、人生の苦しみの半分は消えるでしょう。
反対に、お金さえなくなれば、
あらゆる世界の苦しみも半減するはずです下げ

社会を見ると人類全体の経済的な格差が広がり続けています拡大
その差は人類史かつてないほど甚大だそうです。
日本社会も酷い物で、子供の6人に1人は

貧困状態といわれています汗
高齢者でも、貧困老人といわれる人たちが、
孤独死や自殺という悲しい最期を遂げるケースも少なくありませんガーン

昨今のような格差の拡大は、
国際社会のグローバル化と大きく関わっています。
日本では、バブル崩壊後の小泉政権頃から、
その流れが目立って感じられるようになりました。
いわゆる就職氷河期から、
企業の非正規雇用が大増加した辺りですね。
その後、格差は現政権下に入って一層と拡大しています。
このままでは、さらに悪化するのは確実です。
理由については、もはや述べるまでもないでしょう。

戦後の高度成長期時代(1970年代)までは、
誰もが今よりも遥かに豊かな生活をしていましたaya1万円札
一億総中流時代といわれていましたが、

今思うと夢のような社会です星星星
中流といえば、現代のレベルで

年収800から1000万円ほどに該当します。
それが、かつてのスタンダードだったのです。
今や、年収200万円にも満たない非正規労働者が
社会に溢れています。
彼らの時給では、1カ月に20日を8時間フルで働いても

月収16万ほどです。
新潟の場合、コンビニの日勤だと月収13万ほどでしょうか??
生活保護と同レベルですね。
フルタイムで頑張って13万であれば、生活保護の主旨である
「健康で文化的な最低限度の生活」にも満たないでしょう。
そんな貧困者にも容赦なく税金が課せられますおもっ!
しかも、10月からは消費税が10%です。
それでいて物価も上がり続けている訳ですから、
もう目も当てられません涙

世間では、貧困者に対して

「努力、能力不足」を指摘する声が多く聞かれます。
特に、一億総中流時代を経験した世代や、
ある程度の高収入を得ている人たちに多い言い分です。
努力で成果や能力が得られる(夢が叶う)というのは、
もはや幻想と化していますモヤ
それより、努力すれば、成果や能力を得る効率が高まる、
…といった方が適切でしょう。
先ずは、生まれた持った才能や資質という面を

考慮せねばなりません。
努力の差以前に、生まれながらの得手不得手があるのです。
また、生まれ育った環境という大きな違いもあります。
これは、生まれ持った才能よりも遥かに大きな差といえるでしょう。
そもそも条件が違う以上、
それを同じ基準で比べる自体に無理があるのですあせる
こんな不公正で不公平な前提がありながらも、
全てを努力で片付けてしまう現状には違和感しかありません。
ほとんど努力もなく成功出来る者がいる一方、
死ぬほど頑張らないと成功出来ない者がいる時点で、
そもそも不公平なんです。
そんな努力で成功を収めた人間を誉め称えるのは結構ですが、
頑張ってもダメだった人間に「努力不足」、「能力がない」、
…などというのは、明らかに不公正だと思います。
格差に対して努力不足を云々する風潮は、
単に富や成功を収めた側の言い分に過ぎないと思います。
言い分というより欺瞞といえましょうか??
初めから有利な条件を持つ人間たちが、それに気付かれないように
論点を擦らしているとしか思えません。
格差の拡大を『努力』という清廉な言葉で正当化して、
不公正で不公平な社会の黒い本質から
我々の目を背けているように感じるのですガーン

個人の所得格差を決める最大の要素は学歴です。
良い大学を出れば良い会社に入れるという通例が、
相変わらず社会の常識として罷り通っています。
優秀で成果を能力があるから採用されるのではありません。
大手企業が高学歴者ばかりを採用するのは、
「学問が優秀ならば仕事も優秀」、
という古来の固定観念で判断しているからです。
これは、単なる憶測に過ぎません。
学歴と能力や将来性には明確な関連などありませんないないない
低学歴(中、高卒)で仕事が出来る人間は山ほどいますし、
反対に大卒で平凡以下の仕事しか出来ない人間も

大勢いるのです。
そのような、短絡的で根拠のない憶測が基準になっている時点で
この社会が公平でも公正でもないという事が良く解ります。

日本社会という大きな共同体に所属する我々には、
生まれた時点から大きな格差があります矢印矢印
生まれた家が金持ちであれば、大学に進むのは簡単です。
例え勉強がイマイチでも、
お金さえ出せば入れてくれる大学は沢山ありますよね。
貧乏人の場合は、ガチで優秀な成績を修めて
低予算の公立大学を目指すのが第一優先となります。
それが叶わなければ、無理に借金(奨学金)をして私立大に行くか、
すっぱり諦めるしかありません反省!
実際、優秀な頭脳を持ちながら大学を諦める学生は大勢います。
ただ、お金がないというだけです。
それだけで、如何なる努力も能力も簡単に無力化されてしまう訳です。

現状、子供たちが学力を上げるには、塾や家庭教師は欠かせません。
しかし、貧困家庭の場合、これらの恩恵を得るのは実に困難ですあせる
反面、裕福な家庭の子供ならば、
豊富な財力で手厚い支援が自由に受けられますよね。
これが、いわゆる教育格差です。
教育格差が即経済格差に繋がる事は、皆さん御存知でしょう。
いわずもがな、貧乏な家庭に生まれた人は

低学歴となって貧乏になり、その子供も同じ道を辿りますループ
反対に、裕福な家に生まれた人の子は、また裕福な親になる訳です。

あらゆる人間の優劣は、ほぼ教育によって決定付けられるといって

過言ではありません。
一般的な優れた能力とは、本人の努力というより
優秀な指導者と周囲の手厚い協力によって育まれる物なのです。
実際、劣等生といわれる子供でも、塾や家庭教師の手で
大学入学レベルまでの学力を容易く身に付ける事が出来ますがんばるゲット
勉強だけでなく、スポーツや音楽など、様々な分野でもいえる事です。
相応の教育を受ければ、生まれ持った才能に関わらず
必ず誰でも一定以上の能力を身に付ける事が出来ます。
反対に、生まれ持った優れた才能があっても、
お金がなければ宝の持ち腐れのままで終わってしまうのですチーン

お金と同じくらい力を発揮するのは、親が持つ人脈や権力です。
政治家や医者、芸能人などを見れば解りますね。
さらに顕著なのは、会社経営者ですビル群。おじさん
親が社長だと、能力や努力に関わらず、
エスカレーター式で後継ぎになれますエスカレーター
さらに、親に人脈があれば、大手企業にコネ入社する事も可能です。
以上のように、個人の収入格差は、
ほとんど生まれた環境と立場で決まってしまいます。
何だかズルいですよねむか
余りに不公平過ぎて、生きる気力も失せています下げ
当然、恵まれた境遇にある人々には何の罪もありません。
使える資金や立場があるのであれば、
遠慮しないで大いに使うべきだと思いますOK
ただ、その恵まれた自身の境遇に対して、
感謝の念だけは持つべきですよね。
そもそも、人間というのは、自分の力だけでは何も出来ないのです。
多くの人々の支えがあってこそ今の自分が存在しているという事実を
一時も忘れてはいけないと思いますありがとうありがと

もちろん、個人の成果や能力によって
収入に差を付ける事自体には、特に大きな問題はありません。
成果や能力や実力を無視して、全員に同じ対価を与えるのは、
平等ではあっても公平とはいえないでしょう。
問題なのは、その収入差が余りに大き過ぎる点です矢印矢印
皆さんは、この世界で最も裕福な者と最も貧しい者を比べたら、
一体どれだけの差があるか想像出来ますかはてなマーク
例えば、かのマイクロソフト社のビル・ゲイツと自分を比べたら、
殿様と農民くらいの差はあるでしょうね。
殿様といえば相当な物ですが、
それでも単なる一国の大名レベルに過ぎません。
世界には、そんな大富豪が何百人もいます
さらに、それ以上の大財閥も少なからず存在するのです。

現状、世界の富を100とすると、
その99%を僅か1%の人間が独占しているといわれていますがんばる札束!札束!
つまり、僅か1%の微々たる部分を
99%の大多数で分け合っているという事です100円団体あかん
しかし、これは古い情報であり、
現状の格差はより一層と拡大しています。
最近、世界の富の半分は、
僅か6人で独占しているという驚愕の実態が明らかになりましたぎくっ
アメリカだけでいえば、9割の富が0.01%の富裕層で

占められているそうです。
それを比べるならば、殿様と農民というより、
神と虫けらといった方が適切かも知れません。
何で、ここまで格差が開いてしまったのでしょうか…はてなマーク
どうやら、何か底知れぬ悪意と闇が潜んでいるようですバットマン

現代社会において、財力は権力に他なりません。
財力ある者が、貧乏人を利用し、搾取して、奪う事により、
この世界は運営されています。
その構図は、まさにピラミッドですピラミッド
民主主義というのは、権力の隠れ蓑に過ぎません。
実質、この世界は皇帝や将軍が支配する帝国と

何ら変わらないのです剣02城皇帝(EXモード)

 

人間界のピラミッド階級社会は、
自然界の食物連鎖と実質的に同じといえます。
いや、まだ動物社会の方が遥かにマシです。
彼らには経済格差がなく、
皆が同じ条件で正当な競争社会を営んでいます野兎鹿毛キジbear.ぞうとら
また、彼らは同族を食い物にしたりはしません。
彼らの生存競争は、あくまで異なる種族間での話なのです。
我々が牛や豚を食べてるのと同じですねブタくん
しかし、人間社会では、強い人間が弱い人間を虐げています。
まるで、家畜のように…も〜う。
また、戦争という愚かな虐殺行為も、自然界にはありません。
戦争は、権力や財力を持つ強い者たちによって行われますミサイル   ドンッ
最たる目的は金儲けですお札お札お札顔「けけけ」
強い者が利益を得るために弱い者同士を戦わせているのです。
結果、大勢の弱い者たちが死にます。
まさに、悪魔の諸行といわざるを得ませんにひひ
自分たちのだけの極楽浄土を維持するために、
その他大勢を地獄に突き落としている訳ですから…。

我々人類は、あらゆる能力の使い方を間違っています。
力というのは、他人を傷付けるためではなく、
他人を守るためにこそ使わねばなりません。
強い者には、弱い者を助け導くという重要な役割がありますウワーン!前にならえ
同様に、持っている者は持っていない者に、
恵まれた者は恵まれない者に分け与える義務があるのです。
競い争う必要なんてありません。
互いに分かち合い、共有し合うべきなのですラブラブ
それは、万物の霊長である人間だけが持つ崇高な使命といえます。
この使命を人類が果たすのは、一体いつになるでしょうか??
それは、途方もなく遠い未来なのかも知れません。
でも、個人レベルならば話は変わってきます。
困った人、弱い人に手を差し伸べる事、
持っていない人、足りない人に分け与える事であれば、
誰でも直ぐに出来るはずですOKキラキラ

以上、人間社会の不毛な実情と原因について色々と述べました。
しかし、このような不公正や不公正に対して
不平不満を口するだけでは何も始まりません。
この不毛な実態を受け容れた上で、「どうすべきかうーん?」、
「どうしたいかむむ?」、について共に考えましょう。
出来る限りの努力をして富を掴むという選択もありますし、
努力は程々に現状を楽しむというのも、また有りだと思います。
人々の持ち合わせる境遇に差はあっても、
それに従わざるを得ないという点には何ら変わりありません。
やるべきは、与えられた条件の下で最善を尽くす事…。
ただ、それだけですねペン