かつて新潟市東堀に東映の映画館がありました。
まだ、万代のTジョイがなかった頃です。
30代以降の新潟市民ならば、
一度は行った事があるんじゃないでしょうか
そして、嗅いだ事があるはずです。
刺激的なカレーの香りを…
そう、ヒュリカです。
特に、柾谷小路経由で東堀に行っていた人ならば、
知らないはずがありません。
ヒュリカ前を通ると、「映画が観たい」という願望が
「カレーが食べたい」という食欲に刷り変わってしまいます。
恐らく、食べた後に映画を観た人、
映画を観た後で食べた人は大勢いるんじゃないでしょうか
カレー専門店としては草分け的存在のヒュリカですが、
今から15年前に、惜しまれつつ閉店してします。
それが、何と新潟駅前で復活したというのです。
これは、行かずにはいられません
場所は、帝石ビル脇の第一ビル4階(新潟市中央区東大通1丁目)。
アラ・カフェ・ダイニングというオシャレな店で、
日中のみ提供されています。
ヒュリカがアラの店舗を日中だけ借りてる訳ですね。
時間は11時から休憩なしで18時までなので、
遅めのランチに利用出来ます。
ドアを開けると、少し強面の中年男性が迎えてくれました。
多分、ヒュリカの店主でしょう。
ランチタイムは終わっているので、他の店員はいないようです。
店内は、何ともオシャレなカフェバーといった印象。
テレビが6台もあり、どこからでも観れるようになっています
また、ダーツ台が3台ありました
夜も楽しそうですね
カレーは、チキン、シーフード他、色々ありますが、
ここは、やはり伝統のカツカレーしかありません。
メニューを見ると、ライスかナンが選べるようです。
カツカレーでナン
ちょっと考えにくいですが、何んだか衝動が騒ぎます。
かなり迷いましたが、遂に好奇心を抑える事は出来ませんでした。
僕の悪い癖です
この、カツカレー+ナンという注文には、
マスターも面食らっていました
やはり、こんな奇特な客は珍しいようです。
あたかも「えっ、いいんですか?」とでもいわんばかりの表情でした。
来ました
ヒュリカサラダ(480円)とカツカレー(1080円)です。
カレーには、らっきょう、福神漬け、大根漬けの3点が付いてきます。
本来ならば、ご飯の上にカツが乗っているところ、
深皿の中にはカツのみが雄々しく収まっています。
さて、どうやって食べようか
少し悩みましたが、カレー皿にカレーを入れ、
ちぎったナンを少しずつ入れて食べるのが、最適のようです。
まず、カツだけ口に含みました。
シンプルで軽い食感は、カツ屋よりは洋食屋に近い印象です。
カレーとのバランスを考えると、
これが最適なのかも知れません。
次にカレーを食べました。
どことなく、懐かしい記憶が呼び覚まされます。
家庭のカレーをよりスパイシーにした感じですね。
きっと、誰もが大好きな味だと思います
ナンは業務用(店で作ってない)みたいで、
可もなく不可もないといった印象。
でも、カレーに付けて食べると味が一転します
やはり、カレー+炭水化物は格別ですね。
最後は、ナンにカツを乗せ、カレーを掛けて食べました。
さすがに旨い
この3つの相乗効果こそ、カツカレーの醍醐味です。
初体験のカツカレー+ナンは、予想外に美味でした。
当時のヒュリカを知ってる人であれば、
もう、行かずにはいられませんよね
個人的には、知らない人にこそ是非とも味わって欲しいものです。
やはり、注文すべきは伝統のカツカレー。
もちろん、ライスを選択してください
僕のような変わり者であるなら、話は別ですが…。