私は今 生きている | 始まりはアドラー心理学

始まりはアドラー心理学

より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

往年のヒット曲、南沙織さんの『17才』を知っていますか??
何しろ70年代前半なので、
リアルタイムで知ってる人は少ないでしょうね。
森高千里バージョンなら、覚えている人は多いと思います。
もし、ご存知なければ、ちょいと検索してみてくださいGoogleyahoo!
当時の彼女は、衝撃的に可愛いです萌え

同様に、当時の南沙織さんも超キレイですよきらきら

『17才』の歌詞には、
「私は今、生きている」というリフレインがありますが、
今思うと、実に意味深な言葉だと感じます。
しかし、まだ学生だった当時は、
「今生きてるとか、当たり前じゃん苦笑?」としか思いませんでした。
どうやら、当時の『今』と現在の『今』には、
大きな隔たりがあるようです。
その意味を知った今となっては、「今この瞬間」という時が、
とてつもなく大きく、また愛おしく思えてきますまったり

アドラー心理学では、
人間の苦しみは100%対人関係が関わっているといわれています。
この苦しみは、自然に出てくるものでも、
他人が作り出しているものでもありません。
自ら『思う事(認知)』によって勝手に作り出しているのです。
多くの場合、苦しみは、

過去や未来に意識を向ける事で生まれてきます過去記事 未来
どうにもならない過去への後悔、未来への不安…、
これらが我々を苦しませる悩みの正体です。

ドイツの覚者『エックハルト・トール』がいいます。
「人生には、今しかない」とsei
そう、まさに「私は今、生きている」訳です。
言葉としては誰もが分かる事ではありますが、
その意味を実感すると、しないとでは、
天と地ほどの違いがあります天地

我々の肉体が、ここに『現在』存在しているのは確かです。
しかし、何かを考え始めた途端、
その意識は一瞬で過去や未来に飛んでしまいますやじるし未来  過去記事
まさに、「心此処に在らず」です。
せっかく、今ここにいるのならば、もっと今を大切にすればいいのに、
得てして我々は、現在とは掛け離れた場所に意識を飛ばし、
今しかない『リアルタイム』を見逃し続けています。

人間は、毎日、たくさんの事に思いを巡らせていますが、
驚くなかれ、その数は、1日に18万8千項目にも上ります顔文字
しかも、ほとんどが根拠なき妄想だというのですから、驚きですぎくっ
我々が考える事の多くは『現在』に直結しません。
その対象は過去と未来ばかりです。
人間は、過去に起きた出来事を確認し、
未来への対処と行動を決めるために、あれこれと考えます。
しかし、実際に行動するのは、過去でも未来でもなく、

今しかありません。
「私は今、生きている」のですから。

この息苦しい管理社会の中で、人々は仕事や生活、
そして『お金』に追われる日々を過ごしていますお札1円玉
その心は、まさに「今此処に在らず」です。
誰もが「幸せになりたい」という願望を持ちながら、
日々を懸命に生きていますあせる
将来を見据え、各々が様々な目的を掲げ、
それを果たす事で幸せになろうと意識しています。
そのため、今という時間を努力に使う事に間違いはありません。
ただ、その努力が「今の自分を幸せにしているか、どうか…?」、
それは別の話です。
我々には、未来の幸せを味わう事など出来ません。
今幸せでいたいならば、「今を意識する」という事を
けして忘れてはならないのです。

過去や未来を考えている間、
この五体は、今という瞬間に固定化されます考える
せっかくの肉体を無為にするのは、勿体ないと思いませんか??
ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』で以下のようにいっています。
「Don't think feel~ 考えるな、感じるんだ!」。
人の気分や幸福感には、思考よりも
感覚の方が大きく関わっているように思います。
従って、今幸せでいたいのであれば、
考えるのではなく、感じるべきなのです。
「景色を眺める夕景(山あり・赤っぽい)」、「周囲の音に耳を傾ける耳」、「匂いを嗅ぐだんごっぱな」、
「温度を肌で感じる脱毛」、
「食べ物を味わうApple。」など、五感からの情報に意識を向けるのは、
今現在でしか出来ません。
そして、我々には、この五感を遣って今を楽しむ事が出来ます。
過去の不幸を思い出したり、
未来の幸せを考えたりする事に時間を費やさず、
この五感と五体を使い、今この瞬間に意識を向けるのですなう
考えたり、悩んだりするよりも、
他に『楽しい事』、『幸せなもの』は、色々あります。
それを、今この五感と五体を使って掴むのです。

もちろん、考える事を一切やめろといっている訳ではありません。
人間が過去から学び、未来に目的を持てるのは、
考えるからこそです。
問題なのは、考える事そのものではなく、考え過ぎる事にあります。
考え過ぎて何もしないよりは、
ゆったりコーヒーでも飲みながら、読書したり、
部屋で洋画でも観ていた方が遥かに建設的ですよねカップ読書猫

当然ながら、我々が、この世界にいられる時間は限られています。
そのリミットがいつなのかは解りませんが、
そう遠くない将来、全ての人々に死が訪れる事だけは確かです。
では、与えられたこの時間を有効に遣うには、
どうすればいいのでしょうか…?
その問いに向かい合う時、
「私は今、生きている」という言葉の意味が、
我々の中で大きく膨らんでくるはずです風船