市販の医薬品4【皮膚炎と皮膚薬】 | 始まりはアドラー心理学

始まりはアドラー心理学

より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

今回は皮膚炎と皮膚薬について説明したいと思いますペン

皮膚薬とは、虫さされやアトピー性皮膚炎などで、
患部に塗る軟膏やクリームを差します薬
皮膚炎とは、簡単にいえば湿疹であり、
もっと砕けていえば「ぶつぶつ」の事です。
湿疹の中でも「我慢出来ないほど痒い疲れた」のが
「じんましん」と呼ばれます。
いわゆる、アトピー(アレルギー)性皮膚炎は、大概これです。
他、『あせも』や乾燥が原因の湿疹も、
やたらに痒い場合は『じんましん』になります。

そもそも、皮膚炎というのは、人体に有害な物質が、
肌に付着したり、体内に侵入した際、
これらを排除するために人体の免疫機能が起こした炎症を指します炎
炎症という点では、風邪や関節痛などと同じですが、
皮膚炎の場合は痛みよりも痒み(かゆみ)が主に現れます。
稀に切り傷や擦り傷が痒くなる事がありますが、
これも炎症が原因です。
しもやけ、痔などもそうですね。
痒みという症状は、ヒスタミンの分泌によって起こります。
これは、患部の血管を拡張して血流を良くするために、
人体が自ら排出する生体物質です。
血流が良くなれば人体の防衛システムが活性化しますアップ
つまり、「痒い」というのは、
「今、頑張ってるよ」という人体からのサインなのです。

皮膚薬には、『抗ヒスタミン』と呼ばれる成分が必ず入っています。
ヒスタミンの作用を阻害して、
痒みが発生しないようにするのが目的です。
もし、手元に皮膚薬の軟膏があれば、成分を確認してみてください。
『ジフェンヒドラミン』というのがあれば、それが抗ヒスタミン成分です。
ヒスタミンを抑えれば、痒みは当然ながら和らぎますが、
けして治った訳ではありません。
ただ、痒みの症状が収まっただけで、
皮膚を炎症に追い込んだ犯人を撃退した訳ではないのです。

炎症には、必ず原因があります。
その原因を取り除かない限り、
いくら薬を塗っても「いたちごっこ」になってしまいますループ
例えば、『あせも』は、汗をかいた後に増殖したバイ菌が原因ですし、
『虫さされ』の発疹は、虫が出した異物(毒)が

体内に侵入したのが原因となっています。
蚊に刺された場合、誰もが当たり前のように薬を塗りますが、
それで異物自体が消える訳ではありません。
ただ、炎症と痒みをもたらす生体反応を抑えただけです。
虫が出した異物は人体の免疫機能で自然に排除されます。
つまり、自然に治る訳ですね。
『あせも』も『乾燥肌』も同じく、
原因となる細菌が排除されれば治ります。
けして、薬の効果で治った訳ではないのです。

最も肝心となる対策は、原因を作らない事です。
『あせも』であれば汗を洗い流す、
『虫さされ』ならば、そもそも虫を寄せ付けない、
というのが最善策となります。
虫除けにはハッカ油が有効です白色ワセリン
ハッカ油と水をスプレー容器に入れて混ぜるだけで、
簡単に虫除け剤を作る事が出来ます。
気が向いたら試してみてください。

いざ、虫に刺された場合でも、
痒み程度であれば特に何もする必要はありません。
炎症による痒みは、刺激を加えると強くなります。
痒いと、つい掻いてしまうじゃないですか??
これがダメなんです。
痒い時は、そっとしたまま、ひたすら大人しく耐えてくださいがまん
しばらくするとヒスタミンの分泌が収まり、
痒みは自然に消えていきますきえる
蚊くらいなら、薬なんて無用です。
しばらく我慢すれば、ほとんど痒くなくなりますよ。
ただ、赤い発疹(炎症)が消えるまでの間は、
ちょっとした刺激で痒みが復活してくるので、気を付けてください。
いわゆる「ぶり返し」という現象ですが、
皆さんも経験があると思います。
それが耐えられないという方は、外用鎮痛薬で話したのと同じく、
ハッカ油を使ってみてください。
痒みを消す作用はありませんが、ごまかす効果は抜群ですOK
同じような目的で『キンカン』を使ってもいいと思いますきんかん
キンカンといえば、蚊に刺された場合の定番薬ですが、
何と、痒みを抑える成分は入っていないのです。
「あの匂いが好きなんだキャー」というならば構いませんが、
そうでなければ、ハッカ油の方が使い勝手が良いと思います。
何せ、キンカンは以外に高価格ですからね。

蚊とは別で、『ぶよ』というハエに似た虫がいますが、

こいつは厄介ですこまった
刺される(正確には噛まれる)と、尋常ではない腫れと痒みに襲われ、
約1週間ほど苦しむ破目になりますなく
もちろん、我慢して乗り切るに越した事はありませんが、
これに関しては、塗り薬を遠慮なく使っても良いと思います。
他、ムカデやクラゲなどに刺された場合も同様ですむかで クラゲ

個人的に、薬の使用は勧めたくないのですが、
抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン)のみの物ならば、
特に大きな副作用はありません。
上記の『ぶよ』のように我慢し難い症状が出ているならば、
炎症を抑える成分が入った物を使ってみてください。
炎症そのものを緩和するので、
使用すると腫れや赤みが徐々に消えていきます。
それほど症状が重くないのであれば、
『グリチルリチン酸』という成分の入った薬を使ってみてください。
効き目が穏やかな分、副作用も弱いので、心配なく使っていけます。
他にステロイド系といわれる成分は、
副作用の心配はあるものの効き目は抜群ですアップ
塗れば、数日で大概の「ぶつぶつ」は姿を消します。
『ぶよ』や我慢し難いレベルの『じんましん』であれば、
ステロイドという選択も、ある程度ならば仕方ないでしょう。

ステロイド系軟膏を使用する場合は、用法・容量に注意してください。
安易に使用し過ぎると患部の免疫力が低下し、
様々な疾患に掛かりやすくなるという危険性がありますWARNING
処方せん薬ならば薬剤師が説明してくれますが、
市販薬を自分で購入する場合は注意が必要です。
手元に薬がある人は、成分を確認してみてください。
『プレドニゾロン』や『ヒドロコルチゾン』など、
最後に「~ゾン」という字があるのは、大体これです。
特に『フルコート』や『ベトネベート』は市販薬でも強いので、
慢性的な症状に悩む方は避けた方が無難でしょうフルコートF
ステロイド系成分は、虫さされ薬にも、入っている物があります。
ただ、大概は『アンテドラッグ』という副作用が弱めなタイプなので、
多用しない限りは支障ありません。
虫さされ薬は、湿疹や『かぶれ』などの皮膚炎でも使えます。
メントールが入っているので「スーッ」としますが、
それが嫌ならば、虫さされ薬以外で未配合の物を選んでください。
中でも『プレドニゾロン』という成分は、
大概がアンテドラッグなので、まだマシです。

虫さされは急性なので後腐れなく治りますが、
慢性の『じんましん』であれば、
我慢し続けるのは、かなり過酷です疲れた
慢性の皮膚炎といえば、アトピーですね。
アトピーはアレルギーなので、
原因となる物質を避けるのが一番の対処策となります。
ただ、花粉やハウスダストの場合は、
体内への侵入を完全に防ぐ事はなかなか難しいでしょう。
飲み薬という手もありますが、
その成分『ジフェンヒドラミン』には、
「脳機能を阻害する」作用があるので、常用するのは危険ですWARNING
「ぶつぶつ」から逃れる変わりに『認知症』になってしまったら、
元も子もありませんよね。
従って、塗り薬という手段が主流となる訳ですが、
個人的にステロイド薬は、やはり勧められません。
アトピー皮膚炎は慢性的に起こるので、
副作用の強い薬ばかり使っていると、
その害は確実に蓄積していきますイナズマイナズマ
使うならば、やはり非ステロイド薬が無難ですね。
非ステロイドとは、「~ゾン」系成分の入っていない薬を指します。
既に述べた通り、『グリチルリチン酸』、
または『ケトプロフェン』などが入った薬です。
それでも、副作用が全くない訳ではありません。
アレルギー症状は免疫機能の働きなので、
それを阻害すれば、人体に何らかのストレスを加える事になります。
個人的に、免疫を阻害する行為がアレルギーの治療に当たるとは、
到底思えないのです。
何かを塗りたいならば、無害な白色ワセリンで
皮膚を保護する程度に留めた方がいいと思いますVaseline
ワセリンにハッカ油を混ぜて、
ハッカ軟膏を作るのもいいでしょう。
肩こりや筋肉痛にも使えるので、とても重宝です。
似たようなものとして、ドラッグストアに売っている『メンターム』や
『メンソレータム』を使うという手もありますメンタム・リトルナース
ワセリンにメントールやカンフルを加えただけなので
副作用の心配はありませんok

アトピーではない急性の発疹であれば、
抗菌成分の入った薬を選んでみてください。
『おでき』、『とびひ』は細菌感染なので、
ステロイド成分は御法度になります。
細菌感染にステロイドを使うと、
返って菌が元気になってしまうのです。
個人的には、『ドルマイシン』という名称の軟膏を奨めます。
傷薬でも使えるので、一つ持っていて損はないでしょう。
抗菌の軟膏は特に副作用がないので、安心して使ってください。

さて、夏が近付いています太陽スイカくんあ蚊取り線香
蚊も少しずつ増えてきますね蚊
汗っかきの僕としては、『あせも』が恐怖です。
今年も、ハッカ油と白色ワセリンで何とか乗り切ろうと思っています。
現在、ドラッグストアには、

『ムヒ』や『ウナ』が大量に並んでいるでしょうねムヒ液体ムヒ
「買うかどうか?」は、皆さんにお任せします。