今回は、前回の記事に付随する内容となっています。
僕はテレビドラマをよく観ます
今季冬ドラで特に印象的だったのは
『隣の家は青く見える』です。
不妊治療に励む夫婦を中心に、夫婦の擦れ違い、
親子の確執、再婚相手と連れ子の関係、
同性愛カップルへの偏見など、様々な家庭が抱える課題や苦悩が、
『自由と多様性』というテーマを元に上手く描かれていました
世の中には、子宝が授からずに苦しんでいる夫婦が大勢います
不妊治療を受けるという手段もありますが、
費用が高額な割に、成功率も高くありません
失敗すればするほど、費用が嵩む上、
女性の肉体的負担も増していくので、
最終的には諦めてしまう例も多いそうです。
ドラマの夫婦も同じでした。
度重なる不妊治療の末、ようやく授かった子供が、
悲運にも流産してしまったのです
思いも寄らぬ展開に愕然としましたが、
その後の演出により、物語は一転ハッピーエンドとなりました
この素晴らしい結末に救われた夫婦は、
全国にどれだけいるでしょうか
結婚には出産と子育て以外にも大切な目的があります。
それは、一生を共にするパートナーを得る事です
ドラマでは、ゲイ同士のカップルが、
事実婚の契約によって家族になる姿も描かれています。
当然、子供を作るのは不可能ですが、
彼らは全く意に介しませんでした。
最終的には、片側の母親も家族に加わり、
最高のハッピーエンドを迎えます
婚活に励む人たちに対しても、同じ事が当てはまるでしょう。
男性ならば、子供を授かる事と若い女性を得る事を諦めれば、
相手はいくらでもいます
生殖能力がなくなった(更年期以降)女性も、
同じように人生のパートナーを得るためには、
若くなくても、美しくなくても構いません。
最終的にモノをいうのは、
人間としての魅力と対人関係のスキルのみです。
若さと見た目の魅力を高める事には、限界があります。
どんなに努力しても、精々２割増し位が関の山でしょう。
しかし、人間性を高める事と、相手との信頼関係を深める事に、
限界はありません。
その気にさえなれば、高齢者になってからでもパートナーを得る事は
充分に可能なのです。
アドラー心理学によると
「人生は１００%対人関係」だといわれています。
この世界も、我々の人生も、対人関係によって作られているといって、
過言ではありません。
人間の幸不幸は、全て対人関係の中にあります。
従って、我々が幸せになるために必要なのは、
「良好な対人関係を築く事」、
…ただ、これだけなのです。
結婚も出産と子育ても、その一部に過ぎません。
子供がいなくても、人生を共に過ごすパートナーがいれば、
それだけで充分に幸せだと思います
子供が欲しいならば、養子を迎えるという手段もあります。
その場合は、パートナーが異性である必要もありません。
愛する男女じゃなくても、同性愛者同士でも、
気の合う友人同士であっても、何の支障もなく家族は作れます
さらに、複数の仲間同士でシェアハウスを営むのも有りです。
個人の経済的負担も軽くなり、一石二鳥ではないでしょうか
世の中には、「家族は面倒くさいから嫌だ
」といって、
一人で暮らす人もいます。
それでも、たくさんの友人がいたり、
もしくは少数でも気の合う親友がいれば、
けして寂しくはないはずです
そもそも、対人関係に制限などありません。
血縁の有無、世代の差、ジェンダーの違いなど、
良好な対人関係を築く際に、何の障害にもならないはずです。
まだ、若い人には、残された時間を意識する必要があります
年配の人ならば、残された可能性を意識してください。
恋愛も結婚も、それをするだけの立場にあるならば、
その可能性とチャンスを捨ててはいけないと思います。
既に結婚が難しいという立場であっても、
自分が持っているものを使い、
出来得るだけの事をやればいいのです
一人で生きていける人間はいません。
誰もが誰かの庇護を求め、互いに助け合う事を願っています。
現在も、あなたを心の拠り所としている人が、周囲に必ずいるでしょう。
誰もが誰かを待っています。
自分から働き掛ける勇気がないのです。
ならば、こちらから手を差し伸べるしかありません
この世界にいる全ての人間には
あなたと絆を結ぶための準備が出来ています。
我々は、その気にさえなれば、どこの誰とでも、
互いに「なくてはならない」関係を築く事が出来るのです
必要なのは、他人と向き合う勇気、他人と解り合おうとする意思です。
もし、これらが不足していると思うのであれば、
アドラー心理学に触れてみてください。
その内容を理解すれば、自身が持つ様々な悩みや弱点が消え去り、
今まで持ち合わせていなかった知恵とスキル、
そして、他人と向き合う自信と勇気を得る事が出来ます
今後も当ブログでは、「人間の幸せ」をテーマとして、
「人間心理」、「精神修養」に関する記事を公開していきます。
皆さんの期待に沿えるかどうかは解りませんが、
何かしら役に立てれば幸いです