青年部の主張 第54号 カネコ種苗の廃プラ対策 | 日本野菜ソムリエ協会認定 「野菜ソムリエコミュニティ新潟」

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3年ぶりに、カネコ種苗の展示会が開催されました。

私も3年ぶりに行きました。

従来よりも広い通路(その分減る展示)、試食なし、弁当なし、

事前申込・検温・消毒ありという、ウイルス対策が万全に行われた展示会でした。

 

 

その中で、使用済みの廃プラスチックを再利用する試みが

紹介されていました。
 


農業はハウスの屋根フィルムや防草用のマルチや防草シート、

育苗箱など、廃プラが多く出ます。
 

 

廃プラを回収、熱分解・蒸留すると、分解油が精製されるので、

それを農業用暖房機の燃料として再利用する取組の説明を受けました。


 
分解された廃プラはナフサ、軽油、重油の3種の分解油に分かれます。

ナフサはポリエチレンの原料として、個人的になじみ深い油ですが、

ナフサを使用しやすいペレット状にするにはまたコストがかかるので、

液体のままホワイトガソリンとしてキャンプ用の燃料にするのがいいそうです。

重油は農業ハウスの暖房機の燃料として再利用が可能です。

担当の方にお聞きすると、当コミュニティで2022年10月30日に

勉強会の講師をしてもらったバイオマスレジン南魚沼もこの取り組みに関わっているとか。

廃プラの回収や洗浄に何千万の投資が必要だそうですが、

現在の世界情勢やエネルギー供給状況を考えると、

相当大きな期待が持てる事業となるのではないかと思いました。
 

 

 

 

(野菜ソムリエプロ 青年部主任 本間)