佐渡南部は「りんご」と「みかん」がともに実る特殊な気候の地域で、
明治時代初期には自家用としてみかんの栽培が行われていたそうです。
おけさ柿などの果樹栽培が盛んな羽茂地区には
樹齢が約130年以上のみかんの古木があり、
佐渡市の天然記念物に指定されています。
佐渡島は、南側を暖流の対馬海流が流れ、積雪は少なく、
比較的温暖な気候であることから、「温州みかん」栽培の北限とされています。
佐渡南部地域で約3.8ha栽培され、収穫量は約30tですが、
たばこ栽培の跡地など利用した栽培地が拡大していることから
注目の品目になっています。
明治時代には自家用栽培が行われていたと前述しましたが、
文化年間(1804~17年)に書かれた「佐渡志」には、
「みかんは南国のもので佐渡では珍しい。ただ羽茂本郷には植えられ繁茂している」
と記されているので、佐渡みかんの始まりは江戸時代ということになると思います。
佐渡での栽培は江戸時代にまでさかのぼりますが、
市場出荷ということでは2007年に「興津早生」と「ゆら早生」など
約1tを出荷して話題になったのが最初です。
現在、栽培されている主な品種は「ゆら早生」と「田口早生」で、
雪が降る前の11月から12月にかけて収穫されます。
そのままでは、酸味が強いため、1ヶ月ほど貯蔵庫に寝かせてから出荷されます。
比較的温暖とは言え、日本海から冷たい風が吹き込むことに変わりはなく、
圃場を防風網で囲ったり、若木には不織布で覆い防寒対策をしています。
酸味が多少強いですが、貯蔵庫で寝かせてから出荷していますので
酸味と甘みのバランスがとれ、コクのある味わいになっています。
特に酸味が好みの方にはお勧めです。
2018年秋には雨が多く、特に酸の抜けはいいようです。
生産量はまだ少ないため、佐渡島内の直売所やスーパー中心の販売ですが、
一部の新潟県内小売店でも販売されています。
見かけましたら是非、手に取っていただけたらと思います。
~重要 日本野菜ソムリエ協会 東京本部移転のお知らせ~
日本野菜ソムリエ協会東京本部が下記の通り、
平成31年1月28日より移転いたしますのでお知らせいたします。
〒104-0045
東京都中央区築地3-11-6
築地スクエアビル 7F
移転先電話番号
03-6278-8456
~セミナーのご案内~
「野菜ソムリエコミュニティさいたま」より、
セミナー開催のご案内を頂きましたのでお知らせいたします。
中村敏樹先生講演会の開催について
このたび、日本野菜ソムリエ協会の講師や、農場経営、マルシェでの販売、
ショップ運営などで幅広く活躍されている中村敏樹先生から
講演をしていただくことになりました。
今後の野菜ソムリエ活動にとても参考になりますので、
ぜひご参加くださいますようお知らせいたします。
野菜ソムリエコミュニティさいたま代表 渡辺実
1.日時場所
日時 2月16日(土) 13:00~15:00
場所 さいたま市 与野本町コミュニティセンター
〒338-0003 さいたま市中央区本町東3-5-43
2.講演内容
仮題「多品目少量栽培で成功できる農業経営」及び
「ポンテせとうみ」などの出店苦労話
3.参加費
1,000円(コミュニティさいたま会員)
1,200円(コミュニティさいたま会員以外)
4.申込締切
2月10日(日)
5.募集人員
30名(追加可)
6.申込方法
氏名、連絡先(携帯など)、所属コミュニティ名を記入の上、
コミュニティさいたま事務局宛メールでお申込みください。
vegecommu-saitama@hotmail.co.jp
会場案内図
http://www.saitama-culture.jp/yonocom/access.html
このセミナーに関するお問合せは下記までメールにてお願いいたします。
お問合せ担当者 木村純一
sadoazuma@gmail.com
会場が埼玉県と新潟県内在住の皆さんには遠距離となりますが、
日本野菜ソムリエ協会講師としても人気の先生ですので
興味のある方は参加をご検討ください。
(野菜ソムリエプロ 木村純一)