佐渡で買ったイチジク | 日本野菜ソムリエ協会認定 「野菜ソムリエコミュニティ新潟」

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こんにちは。コミュニティ副代表の本間です。
雨が降って一段と気温が下がる毎日、いかがお過ごしでしょうか。
ストーブを点け、ダウンを引っ張り出し、タイヤもそろそろ履き替えないとですね。


おそらく今月中に三条市の梨農家・土田さんが
梨について記事を書くと思いますので(土田さんよろしくお願いします)、
私はイチジクについて書きたいと思います。


9月下旬ごろですが、佐渡に行ってきました。
JA佐渡の直売所でいちじくを買ってきました。
佐渡はいちじくの他、柿、ルレクチエ、そしてみかんやリンゴなど
様々な果物が作られています。生産量・金額だと柿が一番多いかもしれない。
佐渡の島全体の水田面積が、新潟県全体の3パーセント程度だそうで、
農家さんがお米で金額を稼げないので、自然と果物栽培に進んだと思われます。
また佐渡の農家は平均年齢が高くても、気持ちが若いというか、
新しい作物や技術に非常に貪欲だそうです。


 

左、バナーネ。右、ビオレソレリス。

 

バナーネを割ったところ。

 

ビオレを割ったところ。



ビオレは小粒ですが、皮ごと食べられて、しかも強く甘い。
広く出回っている品種・桝井ドーフィンに比べると、
白い果肉の青臭みが全くありません。
バナーネは買ってきてしばらく忘れていたため食べるタイミングが悪かったのか、
また私の舌がバカなためか、あんまし甘くなかったです・・・。
桝井ドーフィンと変わらず、といった感じ。




イチジクは水稲育苗後のビニールハウス内でコンテナ栽培が可能で、
防除と枝の誘引の手間さえかければ、
コンテナ栽培のメジャー作物であるトマトほどではないにしろ、
少しはお金になると思います。
トマトも品種や作り方によっては、結構稼げます。
(具体的なことは示せませんが・・・。)


TPPや、育苗不要の鉄コーティング播種技術の影響で、
水稲育苗ハウスが無用になりそうな中、園芸用途に使わなきゃもったいない。
葉タバコの乾燥機が、タバコと同じような砂地作物の
サツマイモのキュアリング用の室に転用できたように、
ハウスには無限の可能性があります。


野菜ソムリエ 本間健夫