2重国籍?女から嫌われる女No.1。青筋立てて甲高い声を発する。ブーメランの名手 。さて誰だ? | 日本世論の会 本部
- 年明けの衆院解散への警戒感が消えぬ民進党内で、蓮舫代表に対する不安と不満が渦巻いている。
就任から3カ月たっても政党支持率が低迷しているためだ。「党の顔」である蓮舫氏個人への評価も芳しくなく、党内にはイメージ戦略の一環として女性党首ならではの「ソフト路線」を求める向きもある。
「強さを期待する声と『優しさ』を出すべきとの声。私の『らしさ』は何か。常に考え、挑戦します」
就任3カ月を3日後に控えた今月11日の朝。蓮舫氏は会員制交流サイトのフェイスブックにこう記した。投稿には「とがった自分にジレンマ」の見出しがついた自身のインタビュー記事の写真も添えられていた。
人気商売のタレント出身でイメージ戦略にはたけているとみられていた蓮舫氏だが、代表就任後は「強さ」と「優しさ」のはざまで揺れ動いているようにみえる。
安倍晋三首相が年明けにも衆院解散に踏み切るとの観測がいまだ消えない民進党内では、「党の顔」として選挙戦の先頭に立つことになる蓮舫氏に対し、早期のイメージアップを求める声が相次いでいる。
旧民主党政権で行政刷新担当相を務めた蓮舫氏は、政府予算の無駄を点検する事業仕分けで担当者を舌鋒鋭く追及し、「仕分けの女王」として脚光を浴びた。強気な態度で鋭い弁舌を炸裂させる「口撃力」の高さが売りだ。
これらは党首としての「強さ」をアピールする武器になり得るだろう。
一方で、「いつも青筋を立てて怒っている」「隙がなく近寄りがたい」といったネガティブなイメージもつきまとう。ある民進党議員は、国会見学で蓮舫氏を見かけた小学生が「怖い」とこぼしたのを耳にしてショックを受けたという。女性党首ならではの「優しさ」もアピールすることで、「強さ」とのバランスを取るべきだとの意見もある。
蓮舫氏も「ソフト路線」への舵をいくらか切ろうとしたのだろう。11月放送のTBS系バラエティー番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」では、都内の自宅にテレビカメラを招き入れ紹介。
だが、世間の反応はすこぶる悪い。番組中、家庭内の序列についてきかれた蓮舫氏が、夫をペット以下の最下位に位置づけて笑いを誘ったことには、党内外から批判が噴出した。蓮舫氏側近は「バラエティー番組なのだからギャグでやったことだ」と火消しに躍起だが、イメージアップを狙ったはずが、かえってイメージダウンを招く結果となってしまった面は否めない。
では、蓮舫氏が「強さ」と「優しさ」の両面を発揮する術はないのか。
たった一度だけだが、記者が同性として蓮舫氏に共感を持った瞬間がある。
昨年12月、「女性のリーダーシップ」をテーマに上智大で開かれたシンポジウムでの取材だった。蓮舫氏は与野党の女性議員によるパネルディスカッションに参加し、政治資金パーティーなどでの写真撮影では男性は決まって女性の腰や肩に手を回してくると指摘した。その上で、女性側の対応についてこう述べた。
「女性はやんわり否定できない。否定すると場の空気が悪くなるじゃないですか。私ははっきり言う。『ちょっとやめてもらえます、この手』と」
胸のすく思いがした。記者自身も似たような経験があるからだ
しかし、誰かが声をあげなければ容認していると思われ、その男性は他の女性の腰にも手を回すだろう。臆せず注意できる蓮舫氏のような女性がいれば、そういう男性は減るかもしれないし、注意できる女性が増えるかもしれない。
前出の中堅議員は、DV(ドメスティックバイオレンス)被害者や母子家庭の支援拡充、性犯罪の重罰化などを例に挙げ、「蓮舫氏は女性有権者が『自分のことかもしれない』と振り返るような身近な分野に目を向け、マッチョな政策を打ち出すべきだ。
代表就任は『女性党首になって民進党は変わった』と思ってもらう好機だ」と強調する。
蓮舫氏はフェイスブックで紹介した記事で、政権を取るために「共感」に重点を置くと話している。だとしたら、有権者からより多くの共感を得られる分野に目をやり、その中で自身が説得力を持ち得る分野を見極めるべきではないか。それがなければ「優しさ」のアピールどころか、売りのはずの「強さ」さえ前向きに評価されないだろう。

