韓国政府が
日本軍慰安婦の関連史料を収集して、研究・保存・展示をする『歴史館および研究所』の設立
を推進している事が分かった。慰安婦関連の研究・展示施設を政府主導で進めるのは初めてである。政府が直接乗り出して、慰安婦被害を裏付ける歴史的かつ客観的な証拠を収集して管理するという主旨だ。韓日の慰安婦交渉と歴史論争に大きな影響を及ぼす事が予想される。
女性家族部の関係者は4日、「日本軍慰安婦の歴史館および研究所の設立を推進している」とし、「今回の定期国会で予算を確保して、来年に設立のための基本的な研究を進める計画だ」と明らかにした。女性家族部は慰安婦被害者の支援と記念事業を引き受けている。
女性家族部は、多くの機関と個人に拡散している慰安婦関連の資料を慰安婦歴史館および、研究所に集めるという構想である。日本が慰安婦強制動員の事実を認めない事に対応して、資料に基づいた反論を作るという計画も持っている。資料の一部はこの施設に展示して、青少年の平和、人権教育に活用する方針である。
慰安婦歴史館および研究所は、女性家族部が推進する慰安婦記録物のユネスコ世界記録遺産登録(2017年6月目標)の活動にも役立つ
と見られる。
これまでの慰安婦関連の展示施設は民間主導で設立、運営されてきた。ソウル麻浦区(マポグ)の『戦争と女性の人権博物館』は韓国従軍慰安婦問題対策協議会が、京畿道(キョンギド) 光州市(クァンジュシ)の『日本軍慰安婦歴史館』はナヌムの家が運営している。政府が管理するのはインターネット上の『日本軍慰安婦被害者e-歴史館』のみだ。慰安婦歴史館および研究所が設立された場合、韓国初の政府による慰安婦関連の研究、展示施設となる。
国会も専門研究所の設立を積極的に勧告している。国会は先月、政府の来年度予算案予備審査検討報告書で、「慰安婦被害の歴史的研究および戦略的対応のための研究所を早期に設置、運営する必要がある」と求めた。
ソース:NAVER/国民日報(韓国語)