【北京時事】
アジアインフラ投資銀行(AIIB)初代総裁に就任する金立群・元中国財政次官が2014年6月、極秘裏に訪日してAIIB参加を日本政府に打診し、その後も数回にわたって接触を続けていた
ことが26日、
複数の日中関係筋の話で分かった。創設計画の非常に早い段階から、一貫して日本に働き掛けていたことになる。
同筋によると、創設準備作業を率いていた金氏は財務省を訪れ、当時の古沢満宏財務官らに面会。
「日本に参加してほしい」と打診した。さらに、後任の山崎達雄前財務官とも接触を続けた。アジアの先進国の日本に加わってもらうことで、国際金融機関としての正統性を確保しようとした。
AIIB創設は13年10月に中国の習近平国家主席が提唱。当初は途上国中心の構成とする考えだったが、14年5、6月ごろに先進国にも参加を促し始めた。「中でも日本は最優先の勧誘先」(同筋)で、積極的に打診を続けてきた。(2015/10/27-00:01)