人民元、4年ぶりの安値水準に 基準値1.6%引き下げ
2015/8/12 10:59
【上海=土居倫之】中国人民銀行(中央銀行)は12日、人民元売買の基準となる対ドルの為替レート「基準値」を、前日の基準値より1.6%引き下げ、1ドル=6.3306元に設定した。上海外国為替市場での11日終値(6.3231元)よりやや元安・ドル高とした。
基準値が元安に設定されたことを受けて、上海外為市場では12日、人民元が同6.4300元で取引が始まった。約4年ぶりの元安水準となった。
人民銀は11日から基準値の算出方法を変更した。市場の前日終値を新たに基準値の算出方法に加え、11日の基準値を10日の基準値と比べて2%近く切り下げていた。
また12日の上海株式市場で上海総合指数は前日比1.2%安の3881で取引が始まった。アジアの主要な株価指数は軒並み下落している。