2015年6月15日、韓国・アジア経済によると、韓国では中東呼吸器症候群(MERS)の広がりで、保険金目的の入院患者が減少した。
軽度の交通事故や病気などによる入院と保険金請求件数、支給額がMERSの広がりとともに減少している。
ある損害保険会社ではMERS発生から今月12日までの間、交通事故の平均申告率は前年同期比で11%減少し、
入院率は5%減少した。この会社の補償担当職員は、「以前は非常に軽い接触事故でも病院に行って検査をしたり、入院したりする顧客が多かったが、MERS発生後は目に見えて減った」と述べた。
他の損害保険会社の補償担当者も「すでに入院している患者の多くも退院する雰囲気だ」とし、「MERS発生で人々が外出を控えているため、対人・対物事故の件数も減っている」と説明した。また、通院治療を受ける顧客も減少しており、損保業界関係者は、「交通事故に遭った顧客はこれまでは示談に応じず、通常1週間に2~3回の理学療法を受けていたが、最近ではMERSで病院に行くのが怖いため、示談合意を申し出る電話が多くなった」と 明らかにした。