2015年6月13日、韓国のテレビ局YTNは、世界保健機関(WHO)の調査団が、中東呼吸器症候群(MERS)の拡大を助長した理由について、
「治療のために複数の病院を巡る韓国の『医療ショッピング文化』と、お見舞いの習慣」を指摘したと伝えた。
韓国でMERSが広がった理由として、WHOはまず「医療ショッピング文化」を挙げた。少し変だと思えば、複数の病院を何カ所も巡る慣行のせいで、MERS拡大の可能性が高まった。
また、家族や友人が見舞いに行く慣行も拡散を助長したと説明している。
病院の問題点については、救命救急室が混み合い、複数の患者が一緒にいることが避けられない場合は、予防措置を適切に実施しなければならないと指摘した。保健当局の初期対応のまずさも今回の調査で明らかになった。
WHOは、早い段階で透明かつ迅速に情報が公開されなかったため混乱が大きくなり、
地方自治団体との協力が不十分になったことが残念だったと述べた。 今後は、陰圧室などへの投資をおろそかにしてはいけないというのがWHOの結論だ。