5日、中国国際戦略学会との会談内容を明かさず記者会見を終える自民党の高村副総裁(手前)、公明党の北側副代表(右)ら=北京の日本大使館(共同)
【北京共同】中国人民解放軍系のシンクタンク「中国国際戦略学会」の軍幹部が今月5日、自民党の高村正彦副総裁ら超党派訪中団との会談で「米中の新たな形の大国関係の中で、米国の後だけについていくのなら日本に未来はない」と述べていたことが10日、日中関係筋の話で明らかになった。
発言について関係者は、安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談で強化された日米同盟に反発し、日本に米中いずれかの二者択一を迫る思惑だと語った。経済だけでなく安全保障でも米国に代わってアジアを主導しようとする習近平指導部が日米分断を狙っていることの反映といえそうだ。