貴国が遵守することを国際公約している言論の自由 | 日本世論の会 本部

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大韓民国大使 柳 興洙 閣下

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先刻承知済みと思いますが、下記10月29日朝鮮日報日本語版記事と社説をお送りいたします。
産経新聞前ソウル支局長が名誉毀損(きそん)で在宅起訴された問題は、国際条約によって貴国が遵守することを国際公約している言論の自由の範囲内の事柄であると確信いたします。以上

<秘書室長が説明した朴大統領の「7時間」秘書室長、朴大統領の動静説明 7時間に7回指示>
朴槿恵(パク・クンヘ)大統領のセウォル号沈没事故当日(4月16日)の動静が産経新聞前ソウル支局長が名誉毀損(きそん)で在宅起訴された訴訟に関連しても注目を浴びる中、大統領府(青瓦台)の金淇春(キム・ギチュン) 秘書室長は28日、国会運営委員会での国政監査に出席し、朴大統領が事故当日、中央災難安全対策本部を訪れて下した指示を含め、7時間の間に口頭または電話で7回指示を出したと説明した。ただ、指示を出した当時の大統領の所在については、「当日外部の行事がなかったため、青瓦台内にいたが、正確な場所は明かせない」とした。
金室長は与党セヌリ党の金在原(キム・ジェウォン)国会議員から「朴大統領が事故当日、何時にどういう指示を下したのか」と問われたのに対し、午前10時に国家安保室から最初の報告を受けた後、中央災難安全対策本部を訪れた午後5時15分までの約7時間に7回にわたり、直接または電話で必要な指示を下したと説明した。 
金室長は「大統領は最初の報告を受けてから15分後、当時の金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長に直接電話をかけ、『一人の人命被害も出ないようにしてほしい。旅客船の客室を徹底して確認し、見落としがないように』と指示した」と証言した。 金室長によると、7分後の10時22分には、再び安保室長に電話をかけ、「細かく探し、徹底して救助してほしい」と改めて強調。10時半には海洋警察庁長にも電話をかけ、安保室長に指示した内容に加え、「海洋警察の特殊工作部隊を投入し、人命救助に最善を尽くしてほしい」と指示したという。また、午後2時50分には「190人がさらに救助されたというのは誤り」という訂正報告があったため、7分後に安保室長に電話をかけ、統計の混乱について改めて確認したという。
李東勲(イ・ドンフン)記者 朝鮮日報/朝鮮日報 日本語版10月29日

<【社説】「空白の7時間」騒動を生んだ大統領府の責任>
韓国大統領府(青瓦台)は10月27日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が旅客船「セウォル号」沈没事故当日の4月16日に、事故発生の一報を受けた午前10時ごろから中央災害対策本部を訪れた午後5時ごろまでの7時間に7回にわたり事故に関する指示を出していたことを明らかにした。大統領府が同日、国会の国政監査を前に与党セヌリ党の金在原(キム・ジェウォン)議員に提出した資料で公開した。金議員は「およそ30分単位で報告を受け、1時間に1回以上は直接指示を下していた」と述べた。大統領府は今年8月、朴大統領が事故当日に21回報告を受けたことを公表し、その時刻と内容を分単位で説明したが、指示の内容を公開したのは今回が初めてだ。
 大統領府が公開した朴大統領の「指示内容」は、徹底した捜索と救助の要請や、状況を尋ねて確認するといったものだ。これまで朴大統領の「7時間」の動静を説明するよう要求してきた野党議員らは、大統領のこれらの指示が適切だったのかをめぐり、またも長時間の攻撃を繰り広げた。朴大統領が最初に報告を受けたときは、すでに大統領が状況を変えられるタイミングを過ぎていた。国会はこのような本質から外れたささいな内容をめぐって6カ月も騒ぎ続けているのだ。
 これまで韓国社会でも「朴大統領の7時間」をめぐり、数々の憶測やうわさ、口にするのもはばかられるようなデマが飛び交った。インターネットでは朴大統領の人格を攻撃するおびただしい量の書き込みが出回り、これが国政に影響を与えるレベルに達しているとの指摘も出た。朴大統領が先月、自ら「大統領への冒涜(ぼうとく)が度を過ぎている」と述べ、検察がこの発言を受けてソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)を監視する方針を打ち出したのも、国政への影響という部分に起因している可能性が高い。
 本来であれば取るに足らないささいな問題を、ここまで大きくした責任は大統領府にある。7月の国会で「事故当日、朴大統領はどこにいたのか」と野党議員が質問した際、金淇春(キム・ギチュン)秘書室長が「分からない」と答弁したことからこの騒動が始まった。金室長は「大統領は大統領府にいた」というおかしな言葉も飛び出した。大統領府側はその後、朴大統領が執務室と官邸におり、SPと秘書官が終日随行していたと説明したが、そのときには事態はすでに複雑化していた。
 歴代の大統領が、ある特定の時刻に大統領府内のどの場所にいたのかを追及されたケースは過去に一度もない。金室長も恐らくそう思っていたはずだ。金室長は「分からない」と述べたことについて「正確な場所を申し上げるのは難しいという意味だった」と釈明した。だがセウォル号事故の渦中に、大統領秘書室長が自分の発した「分からない」という一言によってどれだけ騒動が大きくなるのかを見通す能力がないのであれば、これは深刻なことだ。大統領府は大統領の当日の指示を今ごろになって公開した。大統領の指示内容が形式的なレベルだということを気にしてこれまで公開しなかったのかは定かではないが、こうしたおかしな対応がつまらぬ疑念を生み、最終的に大きな被害をもたらすという事実に大統領府は依然として気付いていないようだ。朝鮮日報/朝鮮日報日本語版10月29日