韓国メディアによると、2018年の平昌冬季五輪のメイン会場について、韓国政府は先ごろ、平昌から江陵に変更する意向を示し、世論の激しい反発に遭っている。27日付で騰訊体育が伝えた。
平昌五輪の開幕まで残り3年だが、いまだに開閉会式を行うメイン会場すら決まっておらず、韓国のネット上では「仁川アジア大会の冬季版にしないように。開催権を放棄した方がよいのでは」といった声も上がっている。
騒動の発端は韓国政府が先月24日、平昌冬季五輪のメイン会場を平昌から江原道の江陵に変更する意向を突然示したこと。これに平昌地方政府や関連する民間団体は激しく反対。今月9日、平昌市議会は「冬季五輪の開閉会式が平昌で行われない場合、われわれは冬季五輪に関連するすべての事業を全力で阻止する」と正式声明を発表し、「2018年平昌冬季五輪反対闘争委員会」 を結成した。平昌郡の職員らが平昌郡庁広場でデモを行い、同広場に掲げられている五輪旗の撤収を求める騒ぎにもなった。
(中略)
平昌五輪の開幕まで残り4年に満たないが、いまだに開閉会式を行うメイン会場すら決まっておらず、韓国メディアからは「仁川アジア大会に続いて、平昌冬季五輪はまた世界の笑いものになるのでは?」という報道も出ている。韓国のネット上では「仁川アジア大会の冬季版になりそう。本当に恥ずかしい」「最初から開催を申し込むべきではなかった」「500年間守ってきた森林を破壊してまで会場を作っても、五輪が終わった途端廃墟になる。まだ発展途上国で ある韓国はここまでして見栄を張る必要があるのか?」といった、より激しいコメントも出ている。
平昌側からの猛反発を受け、韓国政府は今月13日の「第2回五輪協調会議」でメイン会場変更案の撤回を発表した。
(編集翻訳 小豆沢紀子)ソース:XINHUA 2014年10月28日