平成26年10月27日
内閣総理 大臣 安倍晋三 殿
文部科学 大臣 下村博文 殿
法務 大臣 上川陽子 殿
自由民主党幹事長 谷垣禎一 殿
湯澤甲雄 横浜市南区大岡3-41-10電話045-713-7222
「公民道徳(公徳)の教科化について」(提議)(修正分)
1、 まえがき
このたび道徳教育が平成30年度から教科化されることとなり、誠に喜ばしいことと思います。
一国の国民の道徳は、その国民が歴史的に培ってきた良き習俗であり、固有の尊厳であり、人間愛であるという意味において、憲法の自由民主主義の原理の中核を占める基本的人権の一部を成すものです。基本的人権は、世界の自由、正義、平和の基本とされる概念であることが国連憲章によって定められ、国が尊重するものとする国際理解があります。そのような見地から、自由民主主義原理における複雑な権利・義務関係を整理し、自由民主主義社会における主権者たる国民の道徳がいかにあるべきかについてここに提議させていただきます。
なお道徳教育には、自由人としての国民(個人)と自由人としての国民(個人)間の道徳の教育、家族や共同体の一員としての国民(個人)と家族や共同体間の道徳の教育、及び、主権者たる国民(公民)と国家との間の国民の道徳の教育(公民道徳)があると思いますが、本稿は主として末尾の公民の道徳即ち公徳について述べたものであります。
(以下、添付をご参照ください。)