こんにちは。

研修コーディネーターの飯島(日本酒)です。

 

先日、とある人事系のサイトで「9月に人気のあったキーワード」

という資料が送られてきました。その中で「優秀な人材を見分ける

ための方法」というキーワードが上位にありましたので、このネタを。

 

優秀な人材。

 

って、どんな人材のことなのでしょう?

この抽象的なワードを具体化しなければ、どうやっても確保は

できません。

 

当然ながら、企業や組織によって「優秀な人材」は異なります。

しかし、この定義を定めている企業や組織は本当に少なく、

これを決めずして「優秀な人材を見分けるには?」なんて、

どうやって見分けろ、と(笑)。

 

定義が決まっていたら、今度は「募集」と「採用」に

移るわけですが、とくに採用については日本の人事は

本当にレベルが低く、優秀な人材を逃しているケース

を多く見ます。

 

原因は簡単で、面接する側の人間のスキル不足です。

(他にも原因はありますが)

 

そもそも、「優秀な人材」の定義が決まっていない場合は

選定の基準が曖昧なわけですから、面接官や人事の

「好き嫌い」や「思い込み(バイアス)」、もっといえば

相性で決まってしまうことが大半です。

 

私も何十社と面接を受けてきましたが、「この人は人事の

目線でしっかりと面接されているな」「経営戦略に基づいた

面接ができているな」と感じた面接官は3%程度

(100社中3社くらい)です。

 

また、今まで採用や育成・評価を担当した経験から感じる

のは、優秀な結果を出す人は「クセが強い」人が多いという

ことです。(周囲は違う価値観・思考・視点・こだわりを

有しているという意味)

 

それを面接官の相性で計ってはまず採用できないでしょう。

というよりも、人を紙きれや1時間の面接で決めるなんて、

素人には無理です。(アセスメントは多くの知識と練習が

必要)

 

数年や数十年一緒に働く仲間をそんな簡単な作業で見つけ

ようとする日本の組織は、どれだけ人材をないがしろに

しているかがわかります。

(たまに、いいかげんいしろ!と思うことが多く、それが

人材育成や社員教育に携わっている会社なので、よけいに

腹が立ちます)
 

中途採用の社員の面接であれば、今までの実績を15分で

プレゼンさせるべきだと思うのですが、紙きれ(職務経歴書)

なんて実績が見えないもので、何を見ようというのか???

 

本当に日本の採用スキルはレベルが低すぎますし、採用まで

の時間がかかりすぎるために優秀な人材を逃がしている

ケースも多く、日本にある企業(外資系も含む)の将来

は明るくありません。

 

他にも、優秀な人材の確保については「育成」や「評価」

にできない原因があるのですが、それはまた別の機会に。

 

さて、うちの猫様もハロウィン仕様になりました。