こんにちは。

研修コーディネーターの飯島です。

 

久しぶりの投稿となってしまいました。

新しい研修コンテンツをいろいろ作っている間に

時は過ぎ・・・いつの間か12月!

いや、心の準備が。年末年始の日本酒の準備が。

 

茶番はさておき、「意味を教える」。

これはとても重要なことなんですが、多くの方が軽んじている、

人事担当者も軽んじているように感じます。

 

例えば、新入社員研修で「挨拶」の仕方でお辞儀の角度を学ぶ

ことがあります。最敬礼90度、敬礼45度など。

(業界によって角度は違います)

しかし、お辞儀の角度よりも大切なことを教えていないケースが

見られます。

 

それは、「なぜその角度なのか」というお辞儀の意味。

 

気持ちを角度で表すのがお辞儀です。

なので、「本当に申し訳ない」「本当にありがとう」という強い

気持ちがあれば、当然深い角度になります。

ココをしっかり伝えないと、「形だけの気持ちの入っていないお辞儀」

になってしまいかねません。

 

逆に、この意味を知っていれば、心のこもったお辞儀ができるように

なります。

 

他にも、ファシリテーション研修で、多くの研修は「会議の司会進行」

としての内容になっており、本来のファシリテーションの意味を教えて

いない場面を目にします。

 

ファシリテーションは「メンバー同士の議論を活性化し、合意を形成する」

ことが求められますが、本当の意味はそこではありません。

「なぜ合意を形成する必要があるのか」という視点で考えてみてください。

 

ファシリテーションは、メンバーが自分の考えを出し合いながら、

少なからず決まった内容に賛同し、その決まった内容を達成するための

「協働」を促すことが求められます。

 

例えば、多数決で物事を決める場合、決まった内容に不満を持つ人も出てくる

でしょう。その人は決まった内容に対し積極的に関与しようとするでしょうか。

「私は反対だから、賛成の人だけやれば良い」という考えを持つかもしれません。

そうなると、チームの力は減少してしまいます。

 

つまり、合意形成を行い、協働を促し、チームの力を最大限に発揮させることが

ファシリテーションなのです。

 

この意味を分かっていないと、単なる司会進行としてのファシリテーションと

なってしまい、全く意味をなさない会議となりかねません。

 

でも、多くの人はファシリテーションの「意味」よりも「テクニック」を

知りたがるんですよね。研修でもそんな内容が多いですし。

そのせいか、ちゃんとファシリテーションが実施されている会議はほんのわずかです。

研修で学んでいるはずなんですけども。。。

 

長文になってしたが、要は、しっかりと「意味を教える」ことが大切だということです。

皆さんの研修は、意味をしっかりと教える内容が入っていますか?

 

 

なお、この写真に意味はありません。

かわいいでしょ?