こんにちは。

研修コーディネーターの飯島(日本酒)です。

 

Society 5.0

という言葉を聞いた事がありますか?

 

IoTやAI、ビッグデータなどの最新技術を

あらゆる社会や産業に取り入れて実現する

未来社会のカタチと言われています。

 

ちなみに、

Society1.0は狩猟社会

Society2.0は農耕社会

Society3.0は工業社会

Society4.0は情報社会

であり、産業の変化と言っても良いでしょう。

 

ただ、私はこの5.0は大きな課題があり、

うまく機能しないと考えています。

課題というのは『技術の成長に人間の成長が追いつかない』

というものです。

 

私は28年前に大学の卒業論文を書いたのですが、

テーマは「情報管理」というものでした。

まだワープロの時代であり、フロッピーディスク

が現役バリバリの時に記したものです。

(確か4日間徹夜だったなあ・・・)

 

そこには、「ハード技術の進化によって、たくさんの

情報が収集・加工できるようになる一方、そこから

意思決定をする人材の育成が間に合わず、大きな課題

になる」と記しています。

 

そして、それが現在起きています。

 

例えば、タレントマネジメントのシステムを導入しても、

個人の特性をどう活かせばよいのかがわからず、本当の

効果を生み出せていないケースを多く目にします。

 

また、情報の中にあるノイズ(意思決定を邪魔する情報)

が多く存在するため、たくさんの顧客情報や市場データ

があるにも関わらず、結果的に正しい経営判断ができずに

倒産してしまうケースも多く目にします。

 

ここで一番重要なのは、最終的に意思決定をするのは人間で

あり、その意思決定力のスキル向上をしなければ、いくら

技術が向上しても使いこなすことはできないということ。

そして、意識決定の責任は人間にしか負えないということ。

 

残念ながら、この卒論を書いてから20年以上経っても

意思決定スキル向上の話は一向に注目されません。そのため、

Society5.0は悲観的な見方かもしれませんが、その技術を

扱える人材が不足しており、うまくいかないと思うのです。

 

まさか、意思決定までAIにさせるんでしょうかね。

場合によってはAIに対する裁判でも起きそうな気がします。

(そんなことしたら、AIが人間に復讐したりして)

 

私の席の後ろに、何か毛のお山ができています。

(うちの猫さんが寝てるだけ)

平和が一番。