こんにちは。
研修コーディネーターの飯島(日本酒)です。
「風通しの良い会社にしたいので、コミュニケーション研修をやりたい」
「離職率が高いので、モチベーション向上で研修をやってほしい」
「残業が多いので、タイムマネジメント研修をしたいのですが」
など、何らかの目的をもって研修を依頼されることがあります。
(中には目的さえなく、「昨年もやったから」「周りがやっているから」
というケースもありますが、それは効果測定もできないので論外)
とはいえ、「わかりました、コミュニケーション研修をやりましょう!」
なんて言えないんですよね。
大切なのは、「風通しの良い会社にしたい」→「今は風通しが良くない」→
「何でそうなっている?」ということ。
この思考プロセスは当たり前のように思うかもしれませんが、そのことが
できずに、原因を探らないで解決策を求めてしまうことが、本当に多いんです。
結果、若手社員にコミュニケーション研修を実施したものの、管理職の方が
若手社員の話を聴かずに一方的に話す、意見を否定する、距離を置く、と
いったことで、結果的には全く改善されないというケースが何と多いことか・・・
離職率が高い理由は何でしょう?
上司や先輩が「この会社にいても楽しくないよ」と愚痴をこぼしていませんか。
残業が多い理由は何でしょう?
「家に帰っても家族に邪魔にされるだけだし、会社の方が居心地がいい」
「残業代を稼ぎたい」という、研修で解決する理由ですか?
組織上の問題を研修で解決しようとする場合、
「どのような状態にしたいのか」
「今はどのような状態なのか」
「なぜそのギャップが生じているのか」(ここが原因分析)
をしっかりと行った上で、研修テーマを設定すること。
もう一つ言うとすれば、「その研修を実施すれば、本当にその問題は解決するのか」
という見方をすること。
今まで2000件以上の研修相談を受けてきましたが、8割は「その研修は必要ですか?」
と思うものでした。つまり、時間とお金を無駄にしかねない、ということです。
残念ながら、研修会社や講師によってはクライアントの言いなりになり、
そこまで深く考えずに研修を売り込むことが少なくありません。
(これは人事担当者の意識にもよるのですが)
いずれにせよ、「この研修が本当に必要なのか」を考えることをお勧めします。
暑い日が続いているので、冷やしラーメンを作りました。
(サッポロ一番塩ラーメンがベース)
まだ納得のいく味になっていませんが、この夏には自分なりの
味にしていきたいと思います。