日本は意外にイギリスに似ている?

ユーラシア大陸の最も東にある

海洋国家が日本
 

ユーラシア大陸の最も西にあるのが

同じく海洋国家イギリス(UK)

互いに近くには人種としては近い民族がおり、
国があります。

しかし、イギリスがキリスト教圏として
オランダやドイツ、オーストリア
フランスやイタリア
スペインやポルトガル
などと同じ文化圏といえるとすれば、

日本は、その近隣諸国とは

文化の違いが明白な似て異なる国家といえます。

言語もものの考え方も異質だとういうのは
情報が入りやすくなった分よくわかると思います。

もっと踏み込んでいえば、世界中どこを探しても
日本と同類の文化圏といえるところはありません。

これは、ハンチントン著「文明の衝突と21世紀の日本」
でもいわれたことです。

 

 

ただ、
イギリスは、EUというかユーロ圏から
抜けてしまいました。

以外に気質は、日本とイギリスは似ているかも知れません。
それは、スマイルズ「自助論」
を読むとたぶん感じると思います。

 

 

 

 

この本はかつて、中村正直が「西国立志編」として翻訳し、
明治時代に「学問のすすめ」と同様ベストセラーになりました。
かつて日英同盟で世界を驚かせたこともあります。

 

海洋国家イギリス

経済成長は幕府を滅ぼす?

 

  海洋国家イギリス

 

地図で見ると驚くのですが、
イギリスは、北緯50度~60度の間にあり、
北海道より遙か北に位置します。

夏は若干天候に恵まれるが、冬は曇り空も多く寒い、
とはイギリス人から聞いた話です。

日本のように雪が降らないのは
北大西洋海流という暖流が北極圏付近まで
流れているからだと思います。

このイギリスに、
17世紀後半からインドの綿織物が輸入されました。

イギリスの気候上、綿花を生産することは不可能で、
それまで毛織物しかなかったこの地域に

綿織物が入ってきたことは
画期的なことでした。

汗を吸い保温に適し、肌触りのよい綿織物は、
三角貿易で西インド諸島から入ってきた高価な砂糖とともに、
なくてはならないものになりました。

毛織物しかなかったということは
それを下着にしていたのでしょうか。
健康上よろしくないのは、わかりきったこと。
そこに綿という汗を吸う繊維が入ってきます。
画期的であることはまちがいありません。

しかし、これが毛織物産業を圧迫したことで
インド綿の輸入が禁止され、
それを身につけているだけで罰せられる法律もできます。

このあたり、アメリカ移住で行った

先住民に対する態度や
やがて植民地を経営していく流れを
彷彿させるものがあります。
  
そのうち、三角貿易により、
西インド諸島で綿花を生産してイギリス国内で
綿織物を生産できるようになります。

品質は悪辣でしたが、
高品質なインド産綿織物に高関税をかけていたため、
安いマンチェスター産綿織物の需要が高まりました。

また、アフリカではインド綿の品薄な状況をねらって、
イギリス綿を使いアフリカで黒人を誘い出し、
奴隷船に引きずり込むという手口を取る業者も現れます。

そして、
イギリス産綿織物の需要は、急激に高まり、
競って大量生産する工夫や改良が重ねられていきました。
 

 

  経済成長は幕府を滅ぼす?

 

なぜ、イギリスがそれができたのか。

その一つが、市民革命がいち早く起こっていたこと。
つまり、主権が国民に移りつつあり、
一言で言うと自由があったことです。
 

そして、豊かな生活ができる人々、いわゆる市民層
が厚くなってきたこと。

 

自給自足国家ではなく、

海洋国家の長所を最大限生かした貿易国家

でもありました。

 

17世紀になると、紅茶が入ってきて

宮廷を中心に広まります。

 

オランダを経由して、

つまり日本から入った

しかも、積み荷の紅茶が海水にぬれて発酵した

というのですが、どうもはっきりしません。

 

いまのところ、清のウーロン茶が有力です。

最初は、緑茶だったということですが。

 

清から入ってきたのは本当のようです。

同時に陶磁器にも魅了され、

それがのちに清国との貿易へと

発展していくようです。

砂糖も高価で、紅茶と砂糖のセットは

ブームになったといいます。

 

これが一般市民に広まるのは

19世紀といいます。

 

いずれ、

簡単にいうと、生きるに精一杯で明日のメシや寝床を
考えるような社会に余裕はなく

その日暮らしになるのは、世の常です。
 

これは、今の日本にもいえることです。
その人が悪いというのではなく、
 

そういう社会になっていることは

不幸で大いに問題があるといえます。

イギリスは、いち早く多くの国民が

豊かになることを考える国家になっていったことは

確かです。

 

そして、

産業革命が起こった最大の理由ですが…。


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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