足利義政を語る前にちょっと

 

まだ、年功序列・終身雇用が日本の雇用形態だった頃、

 

大学を卒業した私は

民間も受けたのですが、全てダメで

さすがに落ち込みました。

すでに40年も前です。 ↓

 

現在は相当変化はありますが、

当時は新卒で仕事に就けないと

あとは、面接の機会さえない、そんな時代でした。

 

起業しようとか、という発想は全くありませんでした。

それどころか、能力も技能もない

そんな感じでした。

 

父は8人兄弟の末っ子で、

一人ぐらい国のために働けというので

国家公務員になり、勤め上げました。

 

父は高卒で給料、3000円で

結婚して民間のパートだった母は、6000円だった

という昭和30年頃の話です。

 

父のいっていた言葉を覚えています。

 

あまりに給料が安くて、辞めたいと思った。

ただ、子供ができて本当にお金が必要なとき

給料がだんだん上がるシステムは悪くない

つまり、終身雇用・年功序列のことです。

 

昔の人はいいました。

仕事も石の上にも三年で、

苦しいときでも乗り越えれば必ずやりがいは見えてくる

 

高度経済成長期、バブル経済と

仕事をすればするほど、

とにかく給料はあがっていくわけです。

 

「24時間戦えますか」というコマーシャルもあったくらいで

超ブラック企業はたくさんあったのでは、と思います。

しかし、明日は今日より必ずよくなっている

 

そんな時代で希望があったのだと思います。

 

バブル経済の崩壊と前後して父は退職、

かわって私も同じくして何とか仕事に就きました。

 

結婚して家を20年ゆとりローンで買いました。

給料が上がるにつれて、返済額も増えるアレです。

 

途中から給料は増えず、返済額だけが上がっていきました。

それでもやりくりし、返済しました。

 

大卒である私が退職するときのボーナス額は、

高卒の父の退職時の最後のボーナスより少なかった

そういう時代になって30年以上たっています。

 

多くの人も多かれ少なかれ、

そういう時代を過ごしてきたはずです。

 

現在、年功序列・終身雇用などというのは

若い人はほとんど知らない時代になり、

 

しばらくは、日本も実力主義といわれてきたように思います。

正確には、成果主義でしょうか。

 

しかし、学校の組織もそうですが、

これは、個人の成果と100%いえるものは

存在するのか。

 

日本の場合は、やはり協力・協働

そこに、組織のリーダーの力は絶大で

だれもそこに異論はないはずです。

 

私が管理職であったとき

個人の評価で一番重視したことは

その人がより意欲的になってくれること。

 

そこにあるのは、

仕事をしてくださっている部下への

敬意と感謝です。

 

そして、最後の責任は自分にあるという

覚悟です。

 

心からそう思うだけで、本当に職場は変わりますし、

変わったと思います。

 

どんな評価でもいいのですが

本人のやる気を削ぐリーダーは最低だと思います。

結果として組織全体の士気にかかわり

それこそ成果に直結するでしょう。

 

個人的には別として

日本の国として成功だったのか。

日本人は皆幸せになったのか

と考えれば、結論がでます。

 

その結果はともあれ、

 

日本の歴史上、実力主義の時代はめずらしく、

この室町時代がその実力主義の時代への

布石となります。

 

ちなみに、お隣の国は常に

実力主義の歴史です。

 

信じられるのは、基本的に自分のみだそうです。

妻さえ信じられないということでした。

国さえも替わり、法さえも替わります。↓

 

ただ、組織はリーダー次第というのは

世界どこへ行っても組織では当たり前です。

 

では、

足利義政のような将軍(リーダー)が

どうして誕生したのか。

 

結果として戦国時代という

まさに実力主義の時代を迎えます。

 

日本では下剋上(下克上)です。

 

そして、その実力主義に終止符を打ったのが

徳川家康です。

 

時代は、約260年安定した社会となります。

 

次回は足利義政を中心に

述べていきます。

 


今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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