1941(昭和16)年12月8日日本ハワイ真珠湾攻撃

 

今や少しずつその研究が進んでいますが、

日本中が当時喝采したこの真珠湾攻撃は

あらかじめ、ルーズベルト大統領は

知っていたという事実です。

 

暗号解読はすでに恐らく10年以上も前から行われ、

しかも、「宣戦布告」がこの攻撃の前にアメリカに渡っておらず

 

ジャップ(日本の差別語)の

「スネークアタック(卑怯な攻撃)」として

ルーズベルトは最大限国民にアピールしました。

 

 

 

ルーズベルトは、第二次世界大戦に参戦しない、

若者を戦争に送らないことを公約として

アメリカの慣習である大統領は二選までを破り

三選(最終四選)を果たしていました。

 

この真珠湾攻撃は、

国民を激高させ、ルーズベルト大統領は

世論を開戦へと方向転換させることになります。

 

この真珠湾攻撃の直前

ルーズベルト大統領は、日本宛に

自分は平和を切実に希求するとする内容の

電報を送っていました。

 

今、

世界の各所で戦争が行われています。

 

日本はまだ恵まれているとしか

いいようがありません。

 

たぶん明日餓死するほどの絶対的飢餓や

明日命を外的理由で失うと考えられることは

まず、ありません。

 

しかし、浮かれている状況ではないことは

誰しも感じているところだと思います。

 

以下は、

昨年私のブログに載せた内容ですが、

再度今日、今後の日本を考えるきっかけになることを

祈り,改めて載せてみます。

 

 2022(令和4)年8月17日 読売新聞から

 

多くの国民は

今の日本の状況に危機感を抱いていると思います。

そう言うと必ず危機感をあおって…と

 

連歌の枕詞のように反論する方がいますが、

同じ日本に住んでいる国民です。

 

いろんな危機が迫っていますが、

パニックになる前に整理して、

何ができるか考えてみましょう。

 

みんな仕事を持ってできることは限られています。

だからこそ、選挙で国民の代表に

その判断をゆだねていると思うのですが…

 

今回は、投票率の低下より

その背後に隠れている問題がより深刻です。

 

2022(令和4)年8月17日付の読売新聞に、

先の参議院選挙を含めた投票率の低迷について、

言論NPO法人代表 

工藤泰志氏へのインタビュー記事が載っていました。

 

大変濃い内容でしたので、要約してお伝えしたいと思いました。

この内容は、NPO法人が

世界55か国で実施した分析ということです。

 

国政選挙投票率低迷の原因→強い政治不信

 「あなたの意見を代表する政党があるか」との問いに日本では、

63%が「ない」でワースト6位。

政府や議会を信じていないという回答も、

6割を超えて先進7か国で最も悪かったとしています。 

 

ちなみに、私は支持政党を一応もっていますが、

その支持政党が、自分がいいだろうと考える政策を

実行しようとしているわけでもありません。

むしろ支持しない政党が

自分の考えと一致することもよくあります。

 

政治不信の背景→選挙への不満

 日本では、

「政治家が国の将来の方策を選挙で公約として提示して、当選したら実行し、

その評価を選挙で問う」

選挙の健全なサイクルになっていないといいます。

 

実際は、願望の羅列だけで、

国民の半数は、政治参加から退出しているとしています。

 

政党は、選挙に当選することが目的化しており、

本当の課題に触れていないとしています。

それは、政党と国民の相互不信だといっています。 

 

内閣改造で支持率回復せず→本気度が感じられない

国民は、政党や政治家が腰が引けていると感じており、

強いリーダーシップを発揮しないとその本気度は伝わらない。

 

さらに一部の政治家が

社会的に問題を起こしている宗教団体に選挙などで依存しており、

このことは、政党が国民とつながる努力を怠ってきたことを

浮き彫りにしているとしています。

 

事態は深刻で、政党の機能不全で崩れ始めている

大変厳しく評論しています。

 

政治不信→それでも国民は民主主義を信頼

それでも国民は、

民主主義の脅威として「国民の政治への無関心」

と回答した割合が19%で55か国中トップであり、

 

「議会や選挙を顧みない強い指導者による統治」に対して

8割超がよくないと回答したとあります。

 

日本国民は、民主主義を信頼し、

不安定化は国民にも原因があるとしている点で、

救いがないわけではないと最後に分析しています。

 

たぶん、多くの国民は、

漠然としたあるいはより具体的な戦争への不安を感じ、

その根底に、給料や年金を含めた将来への不安、

現実に今の生活をどうするかという

切実な問題をもっていると思います。

 

日本にも富裕層が増えているそうですが、

わずかな富裕層が増えたとしても、

大多数が不幸であれば、

日本全体も全体もまちがいなく活力が削がれ、

不幸になっていきます。

 

また、多くの国民は、働いており、

さらにその日暮らしで精一杯という場合も多いと思います。

だからこそ、議会制民主主義として、

その国民の代表者がいるわけです。

 

その代表者が、国民の苦難に寄り添い、

希望を叶えるよう努力する姿がみえてこそ、

代表者だと思います。

 

具体的にいいましょう。

まず、50年後でもいいから将来ビジョンを見せてください。

 

次に、政党は、そのビジョンを達する道筋を示し、

国民を説得すべきです。

これは、自分の当選のためではなく、

国家と国民のためという強い志がないとできないはずです。

 

私(たち)は、毎日の仕事と家族を抱えながら、

その中で日本がどうあるべきか考え、

そして一票を投じています。

 

私は、苦しみながらも

一票を投じるべきだと思いこれまですべて投票してきました。

 

かといって、投票しない人が無関心だとは言い切れません。

 

投票しやすい環境も大切ですが、

もっと重要なのは、足を運んでも投票しようと思わせる

政策と実行だと思います。

 

この国は、かなりの危機を迎えていると私は思っています。

思っていても多くの生活する国民は、

自分の社会人としての責任をはたすことでしか、

貢献できません。

 

国を代表する政党、国会議員は、

そうした国民の一票を背負って大きな責任があるはずです。

 

 読売新聞の見出しは

「強い政治不振 払う決意を」であり、

選挙の投票率の低さについて、

インタビューを受けている言論NPO代表である

工藤泰志氏の写真の表情が

苦渋に満ちているように見えました。

まるで、日本国民の気持ちを表しているかのようです。

 

以上

 

一年を経てむしろ国民の危機感は増したように思います。

リーダーというのは、一寸先に光をみせなくてはならない

と誰かの言葉です。

 

2023年12月2日付読売新聞の

特別編集委員橋本五郎氏の記事「五郎ワールド」

では、「あなたに覚悟はあるか」が見出し

でした。

 

国民の気持を代弁したような、誰に向けられた言葉か、

いうまでもないことです。

 

対米英と開戦した時、

日本には人口を支える食糧もエネルギーも

不足していました。

 

この状況は、世界が不安定になる中、

先送りされた課題としてそのまま今、

あぶり出されています。

 

今日に最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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