地球史の時間軸で
人類史の長さを考える
併せて自分の人生の長さを比べる
世界の中の日本の歴史
「歴史は文字のある時代のこと」 を超えて
世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう
人間の存在期間はまだ恐竜生存の1/1000
世界の中の日本の歴史
今日から、世界の中の日本の歴史を少しずつ、書いていきたいと思います。これまでも、歴史・哲学を中心にその日その日に、強い印象をもったことを、書いてきました。
私にとっては、こうやって世の中に発信することはとても勇気のいることですが、気がつくと、3年目になりました。
時々休みながら、立ち止まって考えながら、今恐らく多くの人たちが感じているだろう日本の岐路に到る過程を、世界の中の日本史を通して著していきたいと思います。
「歴史は文字のある時代のこと」 を超えて
学問的には、歴史とは文字のある時代からをいうそうです。文字のない時代は、歴史時代ではなく「先史時代」といいます。
世界史でいう旧石器時代、新石器時代、日本史では、先縄文(無土器時代、これは世界史でいうところの旧石器時代と重なります)、縄文弥生時代あたりをいいます。 この領域は、考古学の領域でもあるといいます。
私は、中学校で社会科を教えていました。中学校では「歴史」ではなくて、正式には「歴史的分野」とよんでいます。歴史でないので、先史時代も歴史として扱っているのかもしれません。
世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう
このことばは、最近読んだ出口治明著「哲学と宗教全史」の中にあり、フランスの文化人類学者レヴィストロースが述べたと記されています↓↓
地球が誕生したのは、今から46億年前、あと10億年で太陽は死滅するといわれているそうです。その時には、地球上の生命は、どう考えても死滅するだろうということですが、恐らくその前に、人類は地球上に存在しないだろうというわけです。
理科の授業のようですが、進化の様子を表すと
40~35億年前 バクテリアのような生物の誕生
10億年前 アメーバ、ゾウリムシなど
6億年前 ミミズ、ゴカイ、クモ、カニなど
5億5千万年前 クラゲ、タコなど
4億5千万年前 魚類
3億9千万年前 両生類 カエル
3億3千万年前 は虫類 トカゲ ヘビ など
2億6千万~6千万年前 恐竜生存期間(は虫類)
2億年前 鳥類 そのちょっと前にほ乳類
6千年万年前 恐竜が滅んでやっとほ乳類の時代
700万年前 人類-猿人類誕生
見るとわかるように、人類は、恐竜生存期間の1000分の1ほどしか生存していないことになります。
しかも、皆さんご存じの通り、地球を何個破壊しても有り余るほどの核弾頭をもっているのが人類です。ウィルスにもやられっぱなしです。ウィルスだって、人類にとっては、地球上のダイダイ大先輩になるわけです。
人間の存在期間はまだ恐竜生存の1/1000
この流れを約3メートルの黒板を使って授業で生徒に示させると、人類はわずか数ミリしか生存していないことがわかります。
では、人生100年は…、と考えると生徒もドギモを抜かれるようです。レヴィストロースのことばが、どうしても現実感をもって迫ってきます。しかし、少なくとも簡単にはなってほしくない、それがこのブログのねらいです。(あまりにもでっかいけど)
今日の話は、歴史というより哲学かもしれません。哲学の前に宗教があるのは、人類にとって必然かもしれません。
ちなみに、宇宙の始まりは、今のところ138億年前ということになっています。私としては、感覚としてとらえどころがないです。やっぱり神の世界ですかね。