そもそも私が韓国に来た理由は船に乗りたいだけではなく他にあった。
それは韓国の美容室で髪を切ること。
私は一応美容師免許を持っていて
(もう辞めてるけど)カットの動画を観るのが好き。はじめは日本のカットが一番いいと思っていたし日本の動画を観ていたけれど海外のカットは梳きバサミに頼りすぎないでグラデーションで軽くするのがいいと思って好きになった。
釜山のどこの美容室に行こうか考えたところ、ハングルの情報をいちいち翻訳して調べるのも面倒なので美容室の集中している西面に飛び込みで行けばきっと大丈夫だろうと思った。
西面はきっと原宿みたいな街だろうと思い準備もあまりせず来てしまった。
実際見た街は新宿三丁目の印象があった。
西面に着いたのは10時ちょうど頃。
ほとんどお店が開いていなくて静かだった。10時には開くと思っていたからちょっと驚いた。日の出が遅いから賑わいも遅いのかな。
タバコを吸ってる若者がチラホラいるくらいだ。
日本のようにあちこちに美容室があると思っていたけれどあまり見つからなかった。
路面店はとても少ない。なので入るのに勇気がいる。
それから私はハングルで美容室の文字がわからない。英語でhairと書いていないとまず美容室がわからない。
あってもまだ閉まっているのだが、一件開いている店を見つけたので2階に向かう。Google翻訳で予約していないけど、カットとシャンプーができるかを打ち込み見せた。
「sorry」
若い女性がそう答えた。
確かにここは有名な美容師さんが多いのかかっこいい美容師たちの写真が並んでいる。
予約していないので断られるのは納得。
次のお店探しに向かう。
なにせまだ開いてないところが多いので不安になる。
大きな道から細い道に入ると、若い男の子が2階に上っていった。
あ、美容室。
料金表はハングルなので分からないが、
調べてきたカットの相場は大体
19,000₩〜38,000₩くらいなので
高くても日本より安い。


先程と同じように翻訳を見せると
「OK」
とあっさり言ってくれた。
私よりお姉さんの美容師さんが手招きしてシャンプー台に案内してくれた。
店長さんぽい女性が翻訳機で
「シャンプーは別料金だけどいい?」
と聞いてきた。とても親切。
「もちろんOK」
値段は聞かなかったが85,000₩以下なら糸目はつけない。
シャンプーは日本と変わりがない。
水圧が弱いのも都会の美容室という感じで日本と同じだ。
手早くシャンプーが終わるとカムサハムニダとお姉さんは言い、席に案内する。
店長さんが翻訳機で
「今日はどうなさいますか」
と聞いてきた。
「お任せで。」
と伝えると笑っていた。
このために8月から髪を伸ばしているけれど、結局そんなに伸びなかった。(元が短すぎた)
お姉さんはボブを提案してくれた。
私は基本的にはボブはあまりしない。
日本のボブはワンレングスで重々なのが嫌だ。
なのでレイヤー入ったボブでと
おまかせと言ったくせに注文する。
ベースカットがとっても速い。
気持ちいいほどバツバツと切ってくれる。
そうそうこれを求めていた。
3回バツバツ切ると形がすごく変わって
好みのシルエットになった。
梳きは少なめ。
日本は梳きで形を作りがちだが、
韓国では梳きは少なめ。それがいい。
でもベースカットでバッチリ落としてるので
重さを感じない。
しかもレザーで重さを落としてくれている。
グラデーションボブはハネないのがいい。
もしハネても水で濡らせばすぐ直る。
もう少し梳きに時間をかけてくれたら完璧だったけれど、これでも十分。
多分シャンプー・カットで30分くらいしかかかっていないと思う。
鏡の前には韓国語の料金表が置かれている。
おそらくカットは19,000₩だと思われる。
日本円で大体1,900円。
調べてきた相場と同じくらい。
シャンプー入れたら2,500円くらいかなと
切られながら想像する。
あと海外の美容師の上手なところはブロー。しっかりトップもボリュームアップしてくれた。
飛んだ毛を息で吹き飛ばすのは
嫌がる人が多いと思うがこれも文化
スピーディーな手際で、
あっという間に完成した。
かなりいいと思う!!
写真を撮ってもらった。


