感動的なお見送りのあとすぐに
お兄さんと別れ、
自分の部屋に向かう。
すでにまた船は縦揺れ横揺れの
オンパレード。
行きで十分学習した私は、
出港前にベッドメイクやら
歯磨きやらトイレやら
全部済ませておいたので
あとは寝るだけ。
レストランも絶対に行けない。
トイレにも極力行かないようにする。
復路も揺れは酷かったが、
往路よりは少しマシだった。
ひたすら仰向けになり波の音と
船の軋む音を聞きながら
外の景色を想像した。
枕がものすごく硬いが、
枕に頭をのせていないと
気持ち悪くなる。
はじめての船旅だったので
2等船室を選んだが、
もしかしたら
この狭い空間に閉じ込められるよりも
和室のほうが良いのだろうか?
もう一度乗るなら和室も試してみたいが、
おがまるパックは和室を選べなかった。
15:00に出港し、
翌日の昼頃伊豆大島をすぎた。
伊豆大島をすぎると
さっきまでの揺れは嘘のように消え去った。
天気も最高だ!!
船酔いしながらも
お腹はバッチリ空いている。
レストランに恐る恐る向かう。
揺れがほとんどない!
レストランではお腹に優しそうな
きつねうどんをチョイス。
おいしすぎる…
じっと我慢し続けた荒波のあとの
きつねうどんはとても染みる。
とてつもなく美しく、
静かで海が白く見えた。
穏やかな波の音がチャプチャプと鳴っている。
こちらはこんなに静かで
海は繋がっていても
1000キロも離れると別世界がある面白さ。
小笠原への旅は
多くの気づきを持てたよい旅となった。
そして船酔いと
海水浴の疲れはすさまじい。
全身性エリテマトーデスの
発症はこの時に
かなり進んだのではないだろうか。
振り返るとそう思う。
小笠原編 終わり