天狗鼻展望台へ登ったあと、

またコペペ海岸まで歩いた。

初日に歩いたのと別の経路で。


すごく綺麗な道を見つけた。


島に来た!という感じがする道。

コペペ海岸は初日より落ち着いていた。
波もかなり落ち着いてきている。

午後からは晴れてきた。
小笠原に来てからの少ない晴れ間。

バスで二見港に行き、
電動自転車をレンタルした。
高低差のある父島は
電動自転車じゃないと大変だと思う。

昨日女の子に教えてもらった
海の上のベンチを見にきた。

干潮でないと見られないらしく、
宿で干潮時間を見てきた。
昼過ぎは完全な干潮ではないけど
このくらいなら行けるだろうと予想してきた。

天気も父島に来てから一番いい!
境浦海岸は真っ青なブルーだった。

写真中程に見えるのは、沈没船だ。
太平洋戦争中に魚雷を受けた船だそうだ。

メインのベンチはというと、
干潮の具合もよく、波のタイミングを
見計らって歩いて行くことができた。

シュノーケルしながら行く人もいて、
昨日挫折した私は羨ましく見ていた。


ベンチは見事に美しかった。
来て良かった!


夜は予約していたアーリーナイトツアー。
これまた一対一で案内をしてもらえた。

小笠原に来て一番最初に行った、
ウェザーステーション展望台で
夕日が落ちるのをみるツアーだ。



今回は男性が案内をしてくれた。
この方の移住ストーリーも
かなり面白かった。

お兄さんは天気が良ければ
1日2回ここで景色を眺めるそう。

田舎では何して過ごしてるの?
と疑問に思う都会人がかなり多いが、
島の人達の暮らしこそ
人間のあるべき姿なのではないだろうか。

夜でも店が空いている、
夜でも楽しみがたくさんある、
それでは無駄に動いてしまう。

ゆっくりスローペースで自然に
触れ合うのは健康的な過ごし方だと思う。
私も東京に来てから毎日が忙しく感じるのは
そういうことなのではと思わされた。

日が沈んでからは
小笠原でしか見られないサメ、
"シロワニ"
が頻繁に見られるスポットにきた。
しかしこの日は見られなかった。残念。

最後に"オガサワラコウモリ"を探しに行く。
オガサワラコウモリは名前の通り
小笠原諸島にしかいない上に、
夜でないと見ることができない。

オガサワラコウモリの好物は
小笠原固有種のタコノキの実。
(下の写真のオレンジの実)

これを食べに夜になると集まってくるらしい。
小港海岸への道路脇にタコノキが並んでいて
そこへ狙いに行った。

コウモリもなかなか見つからなかったけど、
最後にどこかの宿の近くで
タコノ実を食べる
オガサワラコウモリに出会えた。

思ったよりも大きく、
実を包んで器用な手で食べていた。

コウモリに興味はなかったけれど、
コウモリがタコノキを増やす役目を
担ってくれているそうだ。

すべての生き物には何かしらの
意味を与えられてるのかもしれない。
 
今回の小笠原は生きることに対して
いろんな感情を持った旅になった気がする。


当初参加する予定はなかった
アーリーナイトツアーだったけれど、
昨日シュノーケルに挑戦したからこそ
参加することができた。

船酔いとシュノーケルは大変だったけど
私なりの旅が出来てよかった。
明日はついに最終日!