部屋は二等船室。この閉ざされた空間で眠るのは初めてだったので緊張する。

この枕が命綱になるとは。


歩くのは少し揺れるが、房総半島があるうちはまだ海を楽しむ余裕がある。

房総半島を出て伊豆大島が見えてくると、とんでもない強風が始まった。そしてそれと同時に外デッキの扉は閉ざされた。
これが往路最後の写真。

ここからは揺れが凄まじく
ただひたすら自分の部屋で寝るしかない。
横揺れだけの揺れはまだいい。
寝ていても縦揺れと横揺れのミックスで
身体が転がるくらいだった。


トイレや食事もなるべく諦めた方がいい。
私はなぜか無理してシャワーに入ったもんだからシャワー室から出られなくなる事態に。

死ぬ気で部屋に戻ったけど、
なるべく動かないのが正解。

こんなときにもレストランのアナウンスが流れる。揺れが酷いため、弁当のみの営業をするようだ。こんな揺れでも食べる人も働いている人もいるんだから信じられない。

酔い止めなど全く効かない。

枕をちゃんと使って
ただただ横になる。
そうすれば
吐き気だけは抑えることができる。

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酷い揺れを耐え抜くこと25時間。
(到着が1時間延長になった)
小笠原諸島父島に上陸した。

船の上で夕日を見るとか星を見るとかは幻想。
地獄でしかなかった。到着してから海を見るとすごい波飛沫があがっている。

宿のお姉さんが迎えに来てくれて
荷物を預かってくれた。

せっかく24時間もかけて来たのに、
想像していたほどの感動がない。
天気も悪いし、体調もそうすぐ復活しない。


けど昨日の昼以降食べていないからお腹は空いている。意外とガッツリいけた。

私はおがまるパックというプランで予約していたのでオプションでバスツアーを申し込んでいた。父島ツアーに出発!

また次回!