『日本の神様カルタ』に登場される神様を簡単解説。
36番目は
「邇邇芸命 ににぎのみこと」
天照大神の孫として葦原中国を治すべく高天原から筑紫日向高千穂に降臨した神(天孫降臨)
アメノオシホミミと高木神の女ヨロズハタヒメの子。
この神より三代が天神と初代神武天皇との過渡期に位置するいわゆる「日向三代」である。
神名には、天津彦、天津彦国光彦火(あまつひこくにてるひこほの)
、天津祖彦火(あまつみおやひこほの)、天国饒石彦火(あめくににぎしひこほの)など多くの修飾語を伴う。
いずれも天つ神系の男性神で稲に関する名辞とされている。
はじめ父のオシホミミが葦原中国へ降臨する予定だったが、降臨に先だって中国を平定する間にニニギが生まれた。
天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命(あめにきしくににきしあまつひこひこほのににぎのみこと)
「天にきし国にきし」は天地が豊かに賑わう意。
「天つ日子」は天つ神の美称。
「日子」は男性の美称。
「ほのににぎ」は稲穂の豊かに実る意。
この長い神名は、穀神としての尊称。
(神道事典より)
【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、国家安寧、殖産振興
【お祀りされている神社】
⛩️霧島神宮 (鹿児島県霧島市)
⛩️新田神社 (鹿児島県薩摩川内市)
⛩️国見神社 (奈良県御所市)
⛩️箱根神社 (神奈川県足柄下郡)
⛩️築土神社 (東京都千代田区)
【ひとりごと】
コノハナサクヤヒメが妊娠した時、自分の子ではないと疑ったり、イワナガヒメを不細工だからと返したり、天孫とは思えない人間臭さを感じます。
しかし、ここから国津神との関わりができ、人間の始祖・統治者の祖神が天降るという神話となる。
「天孫降臨」は、神話の中で「天の岩戸」と共に最も重要な物語。
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