『日本の神様カルタ』に登場される神様を簡単解説
28番目は
「宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)」
食物の神、ことに稲の霊とされる。
『古事記』では、スサノオの子とし、『日本書紀』ではイザナギ、イザナミの子とする。
『延喜式』ではトヨウケヒメと同神とする。
稲荷の神。
中世以降、その神名から宇賀神、宇賀弁財天と習合されるようになる。
京都伏見稲荷大社などの祭神。
稲荷信仰は最も信奉者が多い。
仏教経典の荼枳尼天(だきにてん)と稲荷神が習合したものもある。
稲荷信仰と狐との関わりも深い。
山の神は田の神になるため馬に乗り、狐をミサキとしてやってきたという信仰もある。
全国の稲荷神社の祭神は宇迦之御魂神、保食(うけもち)神、御食津(みつけ)神などを祭神として祀り、「ウカ」「ウケ」「ケ」は食物を意味する神で、この御食津神と三狐神とを同一視したことで狐を神とする信仰もある。
また狐が託宣を下したり家に憑いたりすると信じられたので「狐仕きつねつかい」のような呪術者、巫女、祈祷師が活躍した。
(神道事典より)
【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、諸願成就
【お祀りされている神社】
⛩️鼻顔稲荷神社 (長野県)
⛩️伏見稲荷大社 (京都市伏見区)
⛩️笠間稲荷神社 (茨城県笠間市)
⛩️祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)
⛩️豊川稲荷 (愛知県)
⛩️太鼓谷稲成神社 (島根県)
⛩️高橋稲荷神社 (熊本県)
【ひとりごと】
身体や場所を浄化する邪気祓いには、音祓い、香祓い、塩祓い等があるが、散米もその一つ。
すべての穀物にも霊力が宿ると考えられているからだ。
旅や外出時の安全を祈るおまじないとして、出かける前に米を5粒まくと良い。✨
【コラボイラスト】