『日本の神様カルタ』に登場される神様を簡単解説。

19番目は

「建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)」



『古事記』では黄泉国より帰還して禊をするイザナギの鼻から生まれたとする。

アマテラス、ツクヨミと同時であるので三貴子と称し、日月に対し風雨を象徴するとされるが、神格については不明の点が多い。


イザナギに海原の支配を命じられるが、根の国行きを望んで追放された。

高天原にアマテラスを訪ねるが謀反を疑われ、誓約(うけひ)をして勝ったと称して悪行の限りを尽くし、アマテラスの岩戸籠もりの原因を作り追放された。

芦原中国(あしはらのなかつくに)の出雲へ降りて、ヤマタノオロチを退治、草薙剣とクシナダヒメを得て、出雲の須賀の地に鎮まった。


『古事記』には、食物神オオゲツヒメを殺害して五穀が誕生する話、根の国の主となり、訪れたオオクニヌシにさまざまな試練を課す話を載せる。


高天原と出雲双方の神話で活躍する特異な神であるが、高天原では一貫して秩序を混乱させる神として、一方出雲ではその発言に「勅」の字が用いられるように統治する神として描かれる。

         (神道事典より)


【ご利益】

厄除け、病難除け、五穀豊穣、開運など


【お祀りされている神社】

⛩️氷川神社 (埼玉県さいたま市)

⛩️熊野本宮大社 (和歌山県東牟婁郡)

⛩️八坂神社 (京都市)

⛩️須佐神社 (島根県出雲市)

⛩️日御碕神社 (島根県出雲市)

⛩️出雲大社素鵞社(そがのやしろ)

       (島根県出雲市)


【ひとりごと】

須佐之男命のエピソードは、とても多い。


須賀の地に新居を建てた時、その地から盛んに雲が立ちのぼった。その時に詠まれた

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を」


意味は…

盛んに湧き起こる雲が、八重の垣をめぐらしてくれる。妻のために垣根を幾重にも作ろう。


この三十一文字から和歌が始まり、万葉集、古今和歌集へと受け継がれる。


須佐之男命は、とても人間くさい愛すべきキャラクターである。

死んだお母さんに会いたいと泣きわめいたり…

いや、あなたお父さんから生まれてますけど…とツッコみたい私。😅


ヤンチャな子どもの度が過ぎるようなことやり、追放され…

頭を使い、ヤマタノオロチを退治してヒーローになり…

晩年は自分の娘の婿(オオクニヌシ)チェックには厳しい。


※『古事記』では須佐之男命から6代目でオオクニヌシが誕生している。


(スピリチュアルなご利益)

島根県出雲大社から西へ15分程歩いて稲佐の浜で砂をひとつかみ頂き、出雲大社にある素鵞社(そがのやしろ)に参拝し、そこで砂を交換する。

頂いた砂は、家の四方に埋めたり、まいたり、お守り袋に入れたりすると良い。✨



【コラボイラスト





『日本の神様カルタ』について