小桜(さくら)は、地域のボランティア活動向けに、免疫細胞の働きを紹介するお話も創っている。
コロナ禍では、最初、超真面目に自粛していた小桜。
途中で、何か変・・・と気付いた小桜。
自粛していると時間がたっぷりあったので、YouTubeをじっくり見ることができた。
通称「鹿先生」の動画も毎日見た。鹿先生の話は、論文を翻訳してしてくれるので、難しかったけれど、手書きの図で分りやすく説明してくれる時もあったので、
繰り返し、繰り返し見て、何度も見て聴いているうちにだんだん分ってきた。
制御性T細胞の話も、鹿先生がよくお話されていた。
そんな頃、免疫細胞のチームワークは、「昔話 桃太郎」にたとえると子供にも
分りやすく興味を持ってもらえそうだと思いついた。もちろん、大人にも。
昨年、制御性T細胞の発見で、大阪大学の坂口志人先生がノーベル賞を受賞された。
鹿先生はご病気になられたそうだけれど、もし、このニュースをお知りになられたら
きっと喜ばれると思った。
ご快復を心からお祈りいたします。
ピアノ ②
からだ村の鬼退治
第1話 初めての鬼
ピアノ ④
オニ ぐへへへ・・・。この村を乗っ取ってオレ様の仲間を増やしてやる。
キジ小 怪しい!見たこと無いヤツ発見!
つんつんつん(つっつく) もぐもぐ(食べる)うーんプリッ(うんちをする)
オニ いたたたた・・・・ (隠れる)
キジ 鬼の証拠のうんち出ました。
(子ども達笑う)
キジ大 それを桃太郎さんに届けるよ!パタパタパタ・・・(飛んでいく)
桃太郎 (寝ている)グゥゥゥゥ・・・
キジ大 桃太郎さん!起きてください! 鬼退治ですよ!
桃太郎 ふわぁ~・・・なんだ? うわっ!くさっ!
(会場笑い)
桃太郎 もういいよ。わかった、わかった。こんなヤツだな。(似顔絵を描いて見せる)
よしっ!作戦会議だ! サル吉!
サル へい!
桃太郎 この鬼に合うペタペタ玉を作ってくれ。
サル おう。
桃太郎 イヌくん!
イヌ はい!
桃太郎 この鬼が来たら攻撃してくれ。放っておくと村の家に入ってそこから鬼がどんどん湧いて出てくるからな。こんな風にな。(オニの顔になった家を見せる)
イヌ はい、わかりました。任せてください。
桃太郎 よーし! みんな えい えい おう!
オニ (そっと現れる)
サル ペタペタ玉、びゅん。
オニ ぎゃー!なんだぁ、これは?! 変だぞ、力が出ない。これじゃ、村の家に入れないぜ、へなへな~。
イヌ (オニに向かって)ドーン!ガブ!ガブ!
オニ うわぁ、まいった~! (退散)
みんな やったー! やっつけた! やっつけた!
桃太郎 よし、この似顔絵は、ネッコに預けるよ。
ネコ かしこまりました。巻物にして、ちゃんと覚えておくにゃ!
ナレーション こうして、からだ村は守られました。
つづく
キャスト
オニ ウイルス
桃太郎 ヘルパーT細胞 村の仲間たちをまとめ、作戦を指揮するリーダー
キジ小 マクロファージ 村を見廻り、怪しいものを見つけると、まず、働いてくれる頼もしい番人
キジ大 樹状細胞 怪しい物の情報を集め、免疫の仲間に知らせる情報伝達の達人
サル吉 B細胞 オニを見つけるとオニにぴったり合う「ペタペタ玉(抗体)」
を作る職人
イヌくん キラーT細胞 オニに乗っ取られた細胞などを見つけて対処する、勇敢な実働部隊
ねっこ 記憶細胞 このオニ、前にも見たことあるぞ!一度覚えたことを長く覚えている記憶の達人
ことばの解説
村 私たちの体
家 細胞
うんちを届ける 免疫細胞に「怪しいものがある」と知らせること
うんちを見せる 抗原提示
ペタペタ玉 抗体
※この配役は、免疫細胞がチームワークで働く様子を、人形劇のお話の
登場人物にたとえたものです。実際の免疫の仕組みや細胞の働きが、そのまま厳密に、当てはまるわけではありません。
からだ村では、今日もみんなが働いています。
私たちが気付かないところで、たくさんの細胞や、免疫の仲間たちが、それぞれの
仕事をしながら、力を合わせて、私たちのからだを守ってくれています。これは、
そんなからだの出来事を「からだ村のお話」に たとえてみた人形劇でした。
実際の仕組みは、もっと複雑であることは言うまでもないことですが、
「へえ、からだの中では、こんなことが起きているんだ!」
と興味を持ってもらえたら嬉しいです。
ちー&よー
お読みいただいて、ありがとうございました。