ある留学生から、
「研究計画書を書きたいので、書き方を教えてほしい」
というご相談を受けました。
この留学生は、現在大学3年生。
大学院への進学を希望しているそうです。
その学生さんに
「卒論は今どういう状況ですか?」
と尋ねると、
「まだ全く取り組んでいません。
テーマしか決まっていません」
という返答。
残念ながらこれでは、私も指導のしようがありません。
なぜだか分かりますか?
研究計画書とは、大学院でどのような研究をしたいのか、その計画を記す書類ですが、あなたが今まで勉強したり、学部で研究したりしたこととの連続性が求められるからです。
卒論にもまだ真剣に取り組んでいないのに、小手先の技術で研究計画書を作成したとしても、内容の伴わない空疎なものになってしまうでしょう。
研究計画書の書き方云々の前に、今やっている勉強や研究に全力で取り組むことが大切です。
面接でも、必ず質問されます。
「あなたはなぜ大学院に進学したいのですか?」
その時、次のように答えられますか?
「私は学部で〇〇について勉強しました。
勉強するうちに、△△という問題に関心を持つようになりました。
それを研究するために大学院に進学したいです」
あるいは、
「私は卒論で〇〇というテーマに取り組みました。
それでも△△という問題が解決できませんでした。
それを研究するために大学院に進学したいです」
このような熱意と具体性を持った返答ができる学生は、どんな大学の大学院でも必ず合格できます。
大学院へ進学希望の留学生の皆さん、まずは今やっている勉強や研究に全力で取り組んでください!
研究計画書の作成は、それからでも間に合います。