翌日も同じようなスタートで、相変わらずぎりぎりに朝食をとりに行き、シリアル、サンドイッチと続けて平らげわったわったと去って行ったアランをテーブルで見送る。


部屋へゆっくり戻ってヨガをする。うーん。このホテルの部屋は広くて居心地が良い。


今日は書を持って公園へ行こう。ってことですでに太陽が真ん中に昇りつつある中、地図片手にひょっこらと外へ出る。日中は暑いけど、朝晩は以外に涼しい。9月はどうやらちょうど良い時期らしい。


平面な地図と違って実際は坂道をぐるぐる登るコース、ありゃ。以外に近いと思っていた公園までまだ距離がありそうで途中丘の上のカフェでお茶をする。とにかく日陰が無い中を歩くもんじゃないわ。オレンジジュースと冷えたキットカットを購入。


で、どうやったらこんなにジュースがまじいんじゃいってなほど、健康に悪そうなオレンジジュースを半分飲み、昼時を過ぎたカフェには時々、若者がやってくる。カフェといってもセルフサービスのレストランっぽく、高台から見える景色は最高だけど、テレビ画面がでーんとあり、そこにサッカー試合が流れている。ああ。そっか。ポルトガル。サッカーか。


涼んでからよっこらとさあ、公園へ。

公園の中は樹齢何年だってなほど高い木々があちこちにあり、日陰を作ってくれる。ベンチもそこらじゅうにあり、ひんやりする石の上に腰かけて読書をする。綺麗に整えられたお庭とかよりも、こういうでっかい木々の下でのんびりするのが好き。


少しぐるっと歩いて、ふと花の強い香りに引き込まれるように木の周辺を見渡す。イチョウの木だ。そして金木犀の香りが漂っている。

うわー。懐かしい。って、去年のこれくらいの時期にそういえば、同じ香りを上海でも嗅いでたんだっけ。小さいころの思い出が詰まったような香り。スイスに住んでから、そういえば嗅いでないんだよなあと気づく。


そんなこんなで、気がつくと夕方になろうとしていた。まだお日様は高そうは見えないんだけど、コインブラで有名な丘の上に建つ大学をぐるっとみながら行きとは違う道を通って帰る。えーっと、上ってきたから、降りて帰れば良いんだよねと思いながらも、方向音痴の自分。違う方向に行ってしまわないように、警備のおじちゃんに尋ねる。ここに行きたいのですが。と片言のポルトガル語を使って地図を見せて、そこの階段を下りていくと良いと言っているらしいポルトガル語を聞き、身振り手振りで教えてもらった。


階段を下りていくと、教会があり、また階段沿いにはおみやげやさんがいっぱいある。そこで、鶏の刺繍(幸福のシンボルらしい)が入ったパンを入れる袋とかテーブルクロスのおみやげと、日本語で書かれたポルトガルというガイドブックを他のお店で売っていた半額の値段で購入した。さらに下っていくと、かわいい絵っていうか、哀愁ただようファドの絵のポストカードを発見。その小さなお土産やさんからは、ファドの音楽が流れている。


学生?と聞かれて、うん、そうと適当に相槌をうったら、どうやらコインブラ大学に通っていると間違えられ、何選考などと聞かれてしまった。だはっ。ううん。ここの大学生じゃないよって英語で答えるものの、微妙に英語が伝わっていない。あああ、スペイン語はえっとおおお。あ、今夜ファドのコンサートがあるから行ってみると良いよと教えてくれた。同じロマンス語の部類に入るポルトガル語はゆっくり言われると単語で何とか想像つくが、発音がいまいち頭の中で直ぐにアルファベットにならない。。こそばゆい発音だ。


そんなに広くはないコインブラの中心地。あっけなく知っている道に出てホテルに戻る。18時には戻るからいろよーと言うアランの言葉を思い出し、途中水を買ったりしながら一旦戻る。


そして晩餐へ。


大好きなピエトロ達の姿もなく知っている人が誰もいない中、しかも連れを同席するのはどうやら私一人だけらしく、うううんと思いながら(何を会話すれば良いのかしらってことよね)昨日と同じレストランに着く。なんてことはなく、日本人だと知るや日本に行ったことのある人たち二、三人に囲まれて何だか和やかに話の中へ入っていった。あ、もしかして先日駅から走った姿を見たフランス人もいた。やっぱりおんなじ。ジュネーブから来たらしい。


ほんなこんなで、レストランの中へ。テラスはあるものの、風が強くしかも肌寒い。残念だわー。昨日のギャルソンがあれっと言う顔。また来ちゃったと笑うと、今日は君の好きなえび料理は出ないみたいだと教えてくれた。そう、あらかじめコースが決まっている。


ながーいテーブルがL字型になり、さらにもうひとつテーブルがある。全員で何人いたんだか、それでもかなり小さいコンフェランスなのだそうだ。そういや、こういった晩餐に出席するのって、いつぞやのアイスランド以来だ。あの時もうまかったなーご飯(笑)。んで、テーブルに座っていくと(しかも連れなのになんで真ん中あたりなんだよー、端で良いよーという私の目の訴えはあっけなく却下され)、目の前には若そうな感じの男性。若いな。シーンと会話があらへん。何処から来たの?と会話を切り出す。何だって真ん中に座らせるかね、うちの旦那はんはなどと思いながら、そこから、数人と会話が弾んでいく。隣に座っているアランも会話に便乗していく。スコットランドや、イングランド、カナダなどあちこちから来ているようで。どこか観光した?みたいな話になり、このあたりうろついてたの。向こうに見える橋を渡ってね、反対岸を散歩して修道院に行ったわ、と話せば、誰かが、あれ、今日確か食事のあと、皆でそこに行くみたいだよって言う。


だはっヽ(*'0'*)ツ


お前、皆先取りしちゃったな。彼女、昨日もここでご飯食べてるんだよ、一足先に。なんてアランちん。


ほんまや、まさかおんなじコースを送ることになるとは。。。


前菜は、魚のスープが運ばれてきた。お昼抜いていた私はおなかペコペコ。って、おねえさん、私のお皿、見事にお魚少なくてほぼスープだけですが。。と思っていたら、なみなみとお魚の入った目の前のお皿を同じように見つめた目の前に座るシャイな彼が、あのさあ、もし魚好きだったらお皿取り替えてくれない?ときたもんだ。


へ?


俺、実は魚嫌いなんだよね。


うきゃ(^-^)/。ってことで交換。さてこのお魚のスープ、美味しかったんだけど、塩からい。塩分がああ。どんだけはいっちょりますかーってなお味で。ワインが進みます。。


そして、お肉と野菜がメインで運ばれてきた。

今度は、隣のアランがありゃ、めちゃくちゃレアな焼き方だなこりゃ。おれ、ちゃんと焼かれている方が良いんだよなあと言ったら、違う人が、あ、俺、レアが好きだから交換しない?と、またまたお皿チェンジしたりして。


赤ワインが半端なくうまく、お肉も美味しくあああー幸せ。肉やわらかーい。あ、こりゃ、きっと塩だな。ここの国の塩に違いない。買って帰らねばなんて思っているうちにも、会話は盛り上がる。


案の定、人の事を出しに使って会話を進めるアランちん。すでにワインが進み結構口も進みだしたあたくし。内容はポルトガルだの、日本だの、転々とし、質問され、質問し。


いやいや。日本は昔からポルトガルと交流があるんだよ。いくつかの言葉はポルトガルから来てるし。たばことか、カステラとかうんちゃら。鉄砲が来たのもポルトガルからっぽいし。


へえ。バスコダガバは日本まで行ったのか?


ちゃうちゃう。ザビエルっていうおっさんや、来たのは。


いつ来たの?


へ?(何時だっけ?信長さん?秀吉さんの時代?)そんなの、サムライ エポック。(超適当)

その後、何かで信長さんがポルトーを飲んでいた事が分かった。


それから、フランスから来た共通語の話になり、あ、こっちでもランデブーとか使うよ。あと、デジャヴ(デジャヴュ)とかも、なんていろんな話で盛り上がった。


お米のデザートとカスタードがデザートに表れ、別腹のアランちんはお替わりをし、最後食後のコーヒーが配られ、なんだかんだと声をかけてくれるギャルソンに、デカフェにしてもらい、そのついでに、美味しいポルトーを食後酒(って本当は食前酒だが)に頂いた。


主催者の人とやっと挨拶を済ませ、外へ出て涼みそのまま、そうおんなじコースを酔いかけのほぼ男たちと一緒に歩き始めた。橋のところでそのカラフルな橋について語り始めたコンフェランス主催の人。まったく覚えていないが、確かむかーしのロミオとジュリエットみたいなお話だったような。。


ほんで、気がついたら昨日しまっていたカフェに到着した。やっぱりここだったのねえ。中は良い感じでお庭風のテラスもある。さっき一緒に食事をした人たちの姿はなく(多分帰ったのね)替わりに酔っ払い加減のおっちゃんたちが、フランス語しゃべる人たちはこっちのテーブルへーなんて、言っている。って、うちらと日本へ仕事に行ったことのあるカナダ人の女の子、フランス人しかいないのだが、そこにスウェーデンから来たというおじさんやら、何人か分からないけど寡黙な感じの男性やらと集まってきた。


これからが長かった。すでにポルトーを勝手に飲んじゃっていた私は、ミントティを頼み、アランは、あ、しまったと思ったが遅く、なんとオレンジジュースを頼み、他の人たちはカクテルやらポルトーやらを頼んでいる。酔い覚めにはちょうどよい外の空気。そして運ばれてきたジュースを一口飲むや、うわっ。まっじーと声をあげる彼。ミントティを二人で飲みながら、フランス語で会話が始まる。っつっても、集まれーなんて言った当の彼は、よっぱらっちゃってて、フランス語初心者ですーと、なぜかフランス語レッスンなるものがいきなり始まり。私の隣に座っているおっちゃんは、サバー。あーーウイ?とここでもなぜかフランス語レッスンが始まる。酔っ払った大人たちっていうのは異様に陽気で、何度も繰り返されるおんなじ会話に、思わずフランス人男が、デジャヴュだ(前に見た光景だ)とつぶやいた。


それから、ポルトガル人参加者だという人も加わり、空手をやっていて、本当は沖縄へ試験を受けに行くはずだったんだ。と言う。へえ、じゃあ日本語少し出きるんだ。空手はヨーロッパでもポピュラーで、よろしくお願いしますとか、日本語も稽古の時に使うらしいのだ。したら、びょにょごにょごにょにょまっす。とすばらしい日本語で。俺は日本語が話せるとか言い出し、便乗した片言日本語のあらんと、カナダ人の女の子と、フランス人の彼とで一斉に集中攻撃を受けていた。おい、どうなってんだ、このテーブルは?みたいな目で私を見る彼。本当だよ。どうなってんだ。このテーブルに座っている人たちは。他のテーブルには、地元の人たちであふれかえっていた。深夜1時をあっけなく過ぎたあたりで、解放。。。もとい解散。。ほろ酔い歩きでホテルへ戻る。阿呆な事をしゃべりながら。。。


この人たちは、明日も同じように8時半集合なのだとか。。そして、そんな中アランはコインブラで仕事の約束があるからと午前中をキャンセル、最後の別れを告げる。私は、明日予定されているコインブラ大学のグループ見学に替わりに参加させて貰うことにした。


久しぶりに酔っ払い、笑いこけた夜だった。

携帯の目覚ましが鳴る。


う。


アラン、起きてー。起きてー。鳴ってるっちゅうに。


目覚ましをかけた当の本人は起きる気配がない。


う。


やけに天井が高い。


おお。そうだった。今、ポルトガルにいるんだった。


朝の7時半。


バカンスに着たと言うのに翌日から早起きなのは、観光好きな訳ではない。ただ単に、アランのコンフェランスが朝早いっていうだけのことである。私はゆっくりバカンス気分でも彼はお仕事で着ているのである。


げええー。


とうなったのは、昨夜の事。コンフェランスの場所はここコインブラの市内中心から離れたところにある。なので、当初ホテルを探していた時は、場所に近いところにするか聞いたのだが、あまりにもへんぴそうで何もなさそうなので、別に大丈夫だよ、バスかなんかで移動するからという彼の言葉通り、市内中心のホテルを予約したのだった。


みゆき、ナイスジョブ( ̄▽+ ̄*)


と言われて、ん?と思っていたら、コンフェランス参加者の大半が同じホテルを利用しており、どうやらお迎えバスがホテルまで来てくれることになったのだそうだ。そいつは良かった。が、集合時間8時半。そして帰りもバスで帰って来るのだそうだ。夜にご帰還らしい。


いつまでも眠っている彼を頭突き起こし、もとい目覚めさせなんだかんだでようやっと準備が出来たと言ったのは8時15分。朝食へ一緒に向かう。本当に君はいつもおそーい。動物占いだとチーターのあたしと、あんたはなんじゃい?亀かい?(あれ?そんなのあったか?あ、パンダだっけか)なほど違う私達。


朝からシリアルをおっ、うまいなんて呑気に食べている彼の横で、せっせかサンドイッチを作る。ああ、もう皆いる。あああ、部屋に忘れ物した(°Д°;≡°Д°;)。現在8時30分。


ほれ、鍵。


部屋に戻る前に、レセプションのソファに居る皆に待っててもらいなよ。んで、鍵こっちまで戻してね。


えええ(ノ_・。)


えええってこっちは、君にオレンジジュース入れたり、サンドイッチ作ったりでまだ朝食食べてないし。はい、行った行った。


いろいろ忘れものしながら、しかも今日が自分の発表日らしいのだが、相変わらずの状態で、へへと去っていく41歳。


ふう。さて、優雅な一日を始めよう。何だか朝早いというのに、ビュッフェ式のこじんまりした朝食にはたくさんの人がいる。フランス語もちらほら、スペイン語もちらほら聞こえる。


その中にアジア人一匹。しかし、菓子パン系みたいなのは、本当に甘い。甘すぎるだろう、こりは。普通にパンにジャムが一番だな。紅茶に蜂蜜いれてああ、バカンス気分。


のんびり朝食を終えて、ホテルに鍵をあずけて、何処となしにまずは観光案内所へ。ホテルからすぐのところにあるのだ。


ここで情報をチェック。何かやってると聞いたら、どうやらファドの無料コンサートがあるらしい。お、ラッキー。


簡単にもらった地図を片手に、そして分厚いガイドブックはホテルに置き去りにして、それよりも役に立つであろう旅の指さし会話帳、ポルトガル編と、英語でかかれた小さい観光スポットの説明をバックに入れて、弟君からいただいたでっかいカメラをぶら下げて川沿いを歩き始めた。


9月の晴天、気持ちよい風が少し吹いている。いつも歩くジュネーブの川沿いとはまた違って何だか落ち着く。川といってもこっちのほうが大きいか。


途中、川沿いにカフェやレストランが立ち並ぶ。メニューを見ながら、ゆっくり通り過ぎる。


やけにカラフルな橋を渡って反対岸へ。


最近、スイス以外、あちこちの国(ギリシャ、スペイン、あトルコにもあった)で見かけるようになった外で出来るジム用具がある公園で、ダイエット中な感じのご婦人が首にタオルかけて一人励んでいる。人もまばらな感じ。掃除しているおじちゃんと目があって、にっこりとボン ディア(おはよう)と声をかけると、向こうも興味深げな目線から笑顔でボン ディアと返してくれる。


どうやら発音はこれであってるようだ。


にしてもポルトガル語、スペイン語に近い感じだけど発音がややこしい。ボンディアはカタルーニャ語もそう言わなかったか?ちなみにこんにちはだと、BOA TARDE おもわずボア、タールデと読みそうになるが、タールドゥらしい。微妙に発音しずらい。。ふっ。


ポルトガルについて二日目。覚えた言葉。オブリガーダ(ありがとう)、そしてボンディア(おはよう)。なるべくその国に行ったらその国を言葉を使ってみる。この指さし会話帳は、実際には指を指して使った事はないが便利だ。


さてと、どうやら朝食の時にチェックしたボヘミアンチックなカフェが確かこの近くだった気がするけど、何処だろうなんて、現地の小学校を通り過ぎ、いい加減暑くなってきてばてそうだと思った時(日差しがつよいのだ、そりゃワインがうまいだろうな日差しだ)どうやら観光ポイントに着いたようだ。


ここは何だろう?と入ってみると、Monastery of Santa Clara-a-Velha サンタクララ旧修道院に着いた。 


入り口からは廃墟となった修道院の姿はすぐには見えず、何だか美術館みたいな建物が出迎え、そこに黒猫が日陰でのんびりしている。中に入って見学する事に。チケットを買おうと、ボンディアと挨拶。


エシュトゥダントゥ?


はへ?(@ ̄Д ̄@;)


あ、学生?ってこと?笑顔でスぃンと答える。すると、入場料半額のお値段。うひょ。こういう時、童顔は役に立つのである。ついでなので、英語でパンフレットを下さいと、出来たらルルにお土産にするためにフランス語版があればと聞いたら、あいにくあるのはスペイン語と英語とポルトガル語のみだという。どれにするかと聞かれ、英語をもらう。そこからお兄さんは気さくに、どう回ればよいのかをそのパンフレットの地図を見せながら英語で教えてくれる。40分後にね、あっちで上映会があるからそれにも是非おいでと言ってくれる。なるほど、以外に広い。ここからこういってこっちにあれがあって、そこからあそこを回ってと指した方向に修道院が見えた。見ごたえたっぷりなこの修道院の紹介は、この日本語の説明尽きの映像http://www.youtube.com/watch?v=YC9cTn-JXuo で省略するとして、昔はここは水で埋まっちゃったのか、何だかゴシック調の形が残るこの空間は不思議だ。


戻ってくると、上映会が始まるよーっと同じお兄さんに言われその場所へ。今は廃墟状態のこの場所が再現されたムービーが流れる。修道女の映像と共にこの修道院の歴史が紹介された。なんというか、ぐっと来たわ。http://www.youtube.com/watch?v=pvF4qlWuVMQ&feature=related


なんだかんだで1時間半近く見て回ってお昼も過ぎていて、うう、お腹が空いた。あ。そうださっきのメモったカフェへ言ってみよう。受付にいくとさっきのお兄さんはいなくて変わりにお姉さんが。カフェの場所を聞くと英語が話せないともう一人のお姉さんへ、えーっとって言っていると、オラーとおじさんが登場。いやはや。


ここからやっぱりすぐ近い場所にあったカフェは、あれ、閉まっている模様。近くを通るお兄さんに聞けば、ああ、このカフェは夜やってるんだよとのこと。


ありゃりゃー。


んで、諦めて通りを歩きながらレストランを探す。うーん、書かれているポルトガル語メニューをみるも、肉料理が多い。シーフードが食べたいなあなんて進むと、反対側の道からなんだほれっていう建物が見えてくる。こりは何だろうとたどり着くと。


どうやらポルトガルの有名な建物とかをミニチュアにしたちょっとしたアミューズメントパークみたいなところに出た。http://www.portugaldospequenitos.pt/index.php/english/Home.html

うわー、なんか中は面白そうだ。子供ばっかりだけど、やけに夢のある感じの。う、が入場料も良いお値段で。こりは一人で見ても寂しいし、アランちんと来よう。

あ、その向こうには、さっきの洪水のため新しく立て直した修道院が。


が、しかし、お腹空きすぎてそこまでたどり着く前に、再び橋を渡って、最初に通った川沿いのレストランへ向かった。そこにはシーフードがあるのじゃ。


うふふ、ここのレストランがよさそうだったんだよねとまっすぐに向かう。海老ちゅわーん。とお昼時、テラスの人たちの視線をいたいほどにいきなり浴びながら、一人お座り。


ギャルソンがやってきて、お二人ですか?と英語で聞く、いえ。一人です。分かりました。とさっさかテーブルにならべてあるサービスを一人分に変えながらメニューをくれる。

英語とポルトガル語表記になってる。


昼から一人やけど白ワインと、ACORDA DE CAMARAOというメニューを頼む。これってどういうのと聞けば、パンと海老と卵が入っている料理なのだとか。さて、注文するとテーブルにはパンやらなんやらおつまみみたいなのが運ばれてくる。手をつければ別料金らしく、でもつけなくてもOKらしく、さらにお料理の料が結構多いとガイドにあったので、それには手をつけずにいまかいまかと待っているとやってきた。


お兄さんが一皿目をお皿についでくれて残りをさめないようにふたをしてくれて、どうぞ召し上がれと笑顔で去っていく。いやはや、同じヨーロッパと言えど何ですかな、この振る舞いの違い。思わずきょとんと笑顔になってしまう。


見た目は微妙な感じ(パンがスープの中に入っているからか)なんだけど、食べたら美味ー。美味い。いやはや、日本人の口にも合うというのは本当ね。初めてのポルトガル料理。


途中で味はどう?と聞きにやってきてくれた彼にすんごい美味しい。これってここの伝統料理?と聞くと、これはね、ポルトガルの他の地方(ALGARVe)の伝統料理だよと教えてくれる。


気に入った?


とっても。


久しぶりの海老ちゃんに、ちょっとってか、結構にんにくが入っているものの、さっぱりしてワインにも合う。


想像通り、結構この料理だけでお腹が膨れた。


コーヒーは?という彼に、ああ、ミルク入りのコーヒーでデカフェインにしてもらいたいんだけど、ポルトガル語でなんて言うの?とついでに教わる。


GAROTO DESCAFEINADOだよ。 


じゃあ、それをと何回かポルトガル語で練習しながら頼む。


はいはい(笑)


食後、すっかりお腹いっぱいになったままホテルの方へのんびり歩いて戻る。


なんとホテルのすぐ裏のほうは、ショッピング天国。きゃーとセール中の看板にうかれてお洋服を買い(しかもサイズがあった)どこかで水を買わなくてはーなんていいながら紙袋をさげてホテルへ戻る。


たはっ。いっぱい買っちゃった。ついでにアクセサリーも。可愛いし、安い≧(´▽`)≦


夜、げっそり気味のアランちんがホテルへただいまーと帰るころには、お風呂に入ってリラックスしていた自分。


お疲れさーん。


疲れたという彼。どうやら明日も朝8時半集合だそうで。。


およよ。明日もこれ位?(夜の9時ごろ)


いや、明日の夜は晩餐会があるんだ。みゆきも来るだろ?


え?どうしようかなあ?何処で?


この近くだよ。川沿いのレストランだって。


え?今日、私川沿いのレストランでご飯食べたんだよ。超うまかった。


へえ。どこで。


えっと何処だっけな。あ、カードもらったよ。PORTUGUESA . http://www.aportuguesa.pt/#inicio


あ、明日行くところはここらしいと同時に見せた名前が、あり、


同じじゃん。


そして明日。まさかの展開になっていくとはこの時はまだ知らなかったのである。続く。








すでにポルトガルに行ってからはや1ヶ月。


ルンルンで帰ってきてから波乱万丈な展開であっけなく、行く前と帰ってきた後で生活ががらりと変わってしまった。ようやっと少し落ち着いてきたので、ここらでポルトガル日記をば。もう、短編ごとにしか思い出せなくなってるけど。


ポルトガル1日目の記憶。


その日は、平日。


朝から洗濯を怒涛のようにこなし、荷造りをし、大きいスーツケースと小さいスーツケース、それに小さなバックに軽く飲み物などを用意。ふうとため息をついて、いまだ仕事が終わらないよーとあたふたしているアランに、(この仕事が後々までやっかいだとは)


あと30分もないから、もういい加減仕事ストップして、必要なものこのスーツケースに入れちゃって。この電車を逃したら、まじで飛行機もアウトだからね。


といつもながら、ぎりぎりの電車。メトロも電車も遅れない事を願うばかりだ。


そういい捨てながら、ルルの元へ向かう。彼女の親友マリーテレーズにも挨拶しながら、お庭でしばし話す。今日は晴天で気持ちが良い。


まあ、今から行くの?どこへ?とマリー。


ポルトガル。まずはここからポルトーへ行って、それからコインブラという町へ。週末はコインブラからリスボンに寄ってから帰って来るの。ポルトー(ポートワイン)買って帰って来るからね、戻って来たら皆で飲もうね。


まあ、それは楽しみね。


みゆき、気をつけて行ってくるのよ。とホッペにチューをしながらルルに言われて送り出された。


まさか、これがルルを見る最後になるとは思わずに。私達はまるでまた後で会おうというようないつもの会話で別れた。


あいも変わらずぎりぎりのアランを見捨てて、一人メトロにスーツケースを引いてさっさか向かう。一緒にまっているとダッシュで走らなきゃいけないので、先に行って切符を買って待っている。


想像通り、走りながら遅れてやってきた彼は、スーツケースの車輪が壊れたと言うではないか。


ああああ。私の10年近く使ってきたスーツケースちゃんが。こんな熱々のアスファルトを走るからじゃー。まあ仕方ないもう寿命かあ。幸い、4つ着いている車輪のうちの一つだけが壊れたというより、ねじが取れて回らない状態。。何とかポルトガルまで行くしかない。それよりもチェックイン間にあうだろうか。はらはら。


イージージェットは通常自分でチャッチャカチェックインしてそのままゲートへ進めばよいのだが、いかんせん今回はスーツケースを一つ預けることになっているので、チェックインカウンターにいかねばならない。して、後10分で閉まるというのに長蛇の列。あたー。っとタイミングよいところで空いているカウンターに立ってマイクでしゃべりだすお兄さん。ポルトー行きの方は直ちにこのカウンターへ。。耳がピーン。しゃべり終わらないうちに、ちゃっちゃかそのカウンターへ一番のりで立っていたあたくし。ちょうど並んでいた場所から一歩先だったのね。なんてついているのだろうか。荷物を預けてそのままゲートへ向かう。前にいつもの場所でユーロを引き出して。。


ぎりぎりにゲートへ着けばまた長蛇の列。ああ、すんごい人。イージージェットは席も決められていないので、こりゃ並んで座れないかなーと思いながらも、なんとか二人並んで座れた。満席。三人席に一人腕に包帯を巻いているおじさんの隣に座る。通路側にアランが座る。斜め前には、まつげがながーい可愛い男の子が座っている。う、ポルトガルの子供可愛いな。

んで、小さいスーツケースを上に上げる前に、ああ、待って、ガイドブック出すからとスーツケースの外側のポケットを開けるものの、そこに入っていたものがチェンジされているではないかぁー。なんで小説が二冊入っているの?ここにはガイドブックを入れていたはずなのに。がっくうー。

のんきにガイドブックはかさばるからスーツケースの中にしまったという阿呆な台詞をアランから聞き、こともあろうにアイマスクと耳栓は?何てのんきに聞く男。寝る気満々だな、おい。


ってか、ガイドブックを読んで着いてからどう行動するのか把握しようと思ったのに、どうすんだよー。どこに行けばよいかも分からないじゃないさ。


まあまあまあ。小説でも読んで。俺は寝る。


さっさか眠りに落ちた彼、その数分後、彼からアイマスクをもぎ取って二人そろって爆睡。


ジュネーブからフランス、スペインを越えて気がついたらあっという間にポルトガルに着いた。


空港の広告パネルにバーンとサンドマンが。ポルトガルだー。


して、スーツケースを拾い、もう一つのスーツケースからロンリープラネット ポルトガル(ってこれが厚手の本なのだな)を出してさてとなんて呑気にしていたら。


みゆき。急がないと、電車に乗り遅れる。


は?だって、電車の時刻まだぜんぜん先だよ。


いや、みゆき。電車の駅までここからメトロに乗らなきゃいけないんだよ。


え?そうなんだ。ってか、何だ知ってんじゃん。アラン。


そりゃ、一回この空港から着たことあるからな。


はい?なんだー。じゃあ着いていくよ。


って、結局、さっさかメトロのマークを見つけて先行して歩いていく自分。眼前にはチケットの販売機。はて?どこまで行くんだ?その前にどう使うんだこれ?


知らない。とあらん。


おいおい( ̄_ ̄ i)ったく、役に立つんだかたたないんだかの彼を放って、近くにいた駅のおねえさんにヘルプを頼む。


コインブラまで行きたいど、切符の買い方を教えてくださーい。


まずは、カンパーニャまでメトロで行ってくださいね。ここを押して、とカードが販売機から出てくる。あ、チャージ式なのでこのカードは捨てないでね。


ありがとう。と二枚分。アランちんったらちょっと離れたところでスタンバッテルし。


みゆき、急げ、電車が来ている。何て我先に階段を登って行く男。


ごらー、置いていくなー。切符も持たずに。って、あれ?おねえさん、何処で降りるんだっけー?


カンパーニャよー。


オブリガーダー。


何とかメトロに乗り込みせわしないスタートを切ったのであった。


4人がけの向かい席に向かいあって腰かけ、私の持っている小さいほうのスーツケースを置く。と、あれ?アランの持っていたスーツケースは?


ああ、そっち。って、彼の座っている席の真後ろ、折りたたんである椅子の前、ドアの近くに置きっぱなし。あちゃー。あれ、車輪4つだから発車と共にスーツケースが転がっていくだろうと思った瞬間、電車は動く。と、そこに立っていた現地のおっちゃんが何事も無かったかのようにスーツケースを手で支えてくれているではないか(ノ゚ο゚)ノ

そして何事も無かったかのように、反対側の席にいるおっちゃんと(多分見知らぬどうしだと思うのだが)話に興じている。何だかやけにハイテンションのおっちゃんはそのまま降りるまで、なんとスーツケースを転がっていかないように支えてくれた。ありがたや。


その間に、フランス語版ガイドブックを見る気も失せて彼に手渡す。


すると、あちゃー間に合わないかも知れないとアラン。


メトロの路線を中で見ると、このメトロの最終地に近いところで下車するようだ。ガイドブックには45分ほどかかるとある。本当だ。このまま行くと、電車の乗り継ぎは難しいかも知れない。


そういや、俺一回どころか、二回電車に乗り遅れてるんだよなー。


なんだ、じゃあ無理じゃん。


いや分からない。行けるかも。と何処までもポジティブな男。


気がつくと、陽気なおっちゃんが下車して、代わりに拳銃を携えてたっているポリスが二人同じ折り畳みの椅子の前に立ち、一人がおっとと、スーツケースを押さえてくれている。本当、すみませんね。それよりも、目線の高さで拳銃が視界に入り、何だか物騒なのか?なんて思ってしまう。が、電車は新しいのか、きれいだし、観光客は少なそうだがスリの多いスペインほど物騒ではない感じだ。ってか、スーツケースをそのままにするアランちんもすごいけど。普通に支えてくれる人もすごいわ。(その前に自分で支えなさいだけど)


もうすぐ着くころ、一時間、時間を戻した時計をみると10分切っている。無理ではないだろうか。はあ、もうさ、到着は夜中になりそうだけど、1時間カフェで時間をつぶしてゆっくり行こうよという私に。


いや、がんばろう。何とかなるかも知れないという彼。


ったく、しょうがないなあ。降りたらどれだけ歩くの?


覚えてない。。。


(  ̄っ ̄)


そんな会話をしてカンパーニャに到着。タイミングよく駅員さんがいるから英語で聞くと、ああ、電車はあっちだよと何にもなさそうなところを指さすではないか。はい?聞き間違えたかと思ったが、そこへ私と同じように、筒の入れ物を方に提げたフレンチっぽい男がスーツケースを引いて迷いもなく走っている。ああ、こりはアランと同じコンフェランス(講演)に出る男に違いないと、そのまま同じような格好をしている自分も同じように後をついて走り出す。


微妙に壊れたスーツケースを引きながらその後にアランが続く。


みゆきー。お前、何処行くんだ?そっち出口じゃないのかーと叫びながら。


とにかく電車の駅は何処じゃーと着いていけば、なんてことない微妙な駅の入り口、切符売り場が現れた。


窓口は二つ。そこへまた5,6人ほど並んでいる。


こりは間に合わないかも。。。あと何分。はらはら。


そこへやっと追いついたあらん。反対側の窓口へ並ぶ。お前はそこで並んでいろとフランス語で言いながら。


「ねえちゃん、何処行くんだい?」


とそこへ後ろにいたおじちゃんが声をかけてくれた。超訛った感じだ。(ってか、英語だったかポルトガル語だったかすら覚えていないが、、)


「あ、コインブラまで」と英語で返すと、


「ああ、したら隣の窓口だよ。ここは国際線ようの窓口だからのう。」と隣の窓口をさす。目線を合わせると、窓口のうえに、そんなようなことがポルトガル語でかかれている。


おろ。そうですか。ありがとう。とアランのところへ合流するも。ま、間に合うのか。


何とか切符を買い終えた彼と走ってホームへ、乗り間違わないように乗る前に駅員さんに確認で、切符には車両の番号が。アランちん、なんとファーストクラスの切符を買っているではないか。びっくり。


後で聞くと、二号車は昔散々な目にあったから乗りたくないのだそうだ。その話はおいおいとして。


静かなファーストクラスには、ビジネスマンとかが座っている。


電車が静かに走り出す。乗れた安堵でほっとして窓をみる。


気がつくと夕焼けが綺麗に映し出される。そして海が見える。海だー。なんてロマンティックな光景。


みゆき、ここからの景色はさ、海じゃなくて大洋だよ、大西洋。初めて見たろ?


あ、そっか、大西洋か。オーシャン アトランティック。そういや、日本は太平洋だけど、こっちもでかそうだなあ。スイスにいると、大陸続きだから湖しかない分、さらに馬鹿でかい海を見るのは気持ちが良い。って、電車の中からだから微妙だけど。


しばらく大西洋を眺めながら電車は海から離れていく。反対側の窓からは満ちていく月が煌々と照らしている。


車内放送で次の駅の案内が小さく流れるのだが、いかんせんまったく持って何を言っているのか分からない。コインブラもポルトガルの発音だとそのままコインブラと聞こえないのである。うひょー。あらかじめプリントアウトした時刻表どうりに駅に着いた。さて、ここからガイドブックによると、どうやらここはコインブラBというところらしく、ここからさらにコインブラAに行かなくては町のセンターには着かないらしい。下車すると、皆はそのままぞろぞろと駅を出て行くではないか。


あり、電車の乗り換えは?駅員さんに聞くとええ、電車が着ますのでそれに乗ってくださいとのこと。んで、次の電車の時刻表案内を除くと、ああ、20分近くまたなきゃ来ないらしい、たった2KMぐらいの距離を。どうやら皆タクシーやら迎えの車やらで移動というわけだ。


早速アランにそのことを話して、もちろんタクシーっしょ。予約したホテルはね、その駅からすぐだしタクシーのほうが良いね。スイスみたいにおそろし運賃料でもなさそうだし。そのまま乗り込んで、川沿いを走ると数分してホテルに到着した。


ホテル、アストリア。http://www.almeidahotels.com/nm_quemsomos.php?id=17&menu1=5

中に入ると、彼の出るコンフェランスの大半の人もどうやらこのホテルを利用しているらしく、そこでレセプションパーティが開かれていた。そのまま彼はあれよと会話に混ざり、私は一人残されチェックイン。


ふふふ。良いホテルではないか。居心地も良い。


お部屋も天井が広い。バスルームにはバスタブがちゃんとある。トイレにはイタリアとかでよく見かける、トイレの横にもいっこ微妙な便器がある。ありはどう使うのかいまだに分からない。。アランちんも同じく分からないそうな。


お部屋に戻りでっかいカーテンを引くと、そこは細い通りライトが照らされて良い感じだ。23時過ぎ、通りにはまだ人影があり、なぜか細い道に人が何人もいて、そこでお酒を立ちながら飲んでいるようだ。


ノスタルジックな風景だなと、そのまま長い一日を終えて眠りについた。