海外の補習校のことで、文部科学省にお願いがあります。

 

世界中に日本人補習校がたくさんあります。

おそらくこれからも、海外進出する企業が増えて、駐在家族や母子留学も

増えると思うので、補習校はまだまだ増え続けるのでしょう。

そして、来年?からそのような海外で日本語を学習する生徒を支援・応援

するような計画も進んでいると聞きました。

しかし、文科省が実態を知らなければ、ただの卓上計画で終わってしまうと危惧します。

 

一番不幸なのは、「補習校で働く先生の立場」です。

様々な採用の形がありますが、通常は、補習校の先生だけでは、

生活ができるお金はもらっていません。でもそれをわかっていても、先生を引き受ける

人達のがんばりがあって授業ができるのです。

担任のいた補習校は、ボランティアでした。

 

でも、お金よりも重要課題なのは、「補習校の先生の立場が弱すぎること」です。

多くは、その地で生活している普通のお母さんたちが運営をしている学校で、

教師として教えています。お母さんたちは素人でありながらも自分たちに公的権限が

あるかのような横暴な振る舞いをしています。

たとえば、運営本部として、自分たちが気にいらない、意見が少しでも違う先生には退職をさせるほどの無視や嫌がらせをします。

そして、文科省の認定校と言うお墨付きをもらったことで、更にそのパワハラはひどくなります。それは自分たちが偉くなったように、先生たちを完全に支配する、命令する、抵抗したものは「クビ」というような状態です。

運営側の一部のお母さんたちが認定校と言う権力を利用しているだけです。

 

また、一度認定校にしたからと言って、そのまま助成金を出し続けるのはやめてください。

告発されているように、多かれ少なかれ、素人の集まりですから経理がずさんな学校もあるようです。血税は本当に必要なところに使ってください。

はっきり申し上げたいのは、担任のいた補習校は、文科省の助成金がなくても

運営できています。

お金が必要でないところに、文科省はただお金をおこずかいとしてあげているだけです。

 

どうか、補習校の先生が安心して相談できる場所、先生を勝手にクビにしないような

教師組合を作ってください。そして、先生や保護者が声を上げれる場所を作ってください。

補習校の本部・事務局のスタッフになった一部のお母さんたちが、まるで文科省の役員であるような非民主的・抑圧・独裁的な運営にピリオドを打ってください。

 

海外の日本人補習校で耐えて頑張る先生たちを、守ってください。

これが、今年、クビのように自主退職させられた担任が切にお願いしたいことです。