2018年、今年、私は担任を辞めました。

 

私の中では、あなたを筆頭に事務局側に辞めさせられたと思っています。

 

世間では、あなたのことを「人のために尽くす人」と言っていますから、随分と感謝している

人達もいるでしょう。実際に、あなたの努力や自己犠牲によるものも相当だと思います。

 

しかし、一緒に補習校で仕事をしてみてわかったことは、あなたは人から、

尊敬される、ありがとうと言われる、すごいですねと言われる、助かりましたと

言われるなど、自分に向けられた賛美だけが好きであなたの原動力になっています。

 

あなたの下で必死で働く教師たちの気持ちを実はわかろうともしない人でした。

補習校のためと言いながら叱責を受けていた私は、それはあなたが受ける攻撃を避けたい

だけだと気がつきました。本当に生徒のため、補習校のためと思うならば、いじめをうやむやにしたり、いじめをする生徒や母親の方を守ったり、生徒から担任を引き離すような

非情なことをしないからです。

あなたが担任を辞めさせたのは、担任が自分の思い通りに動かない、その腹いせです。

そして、実態が浮き彫りになりそうになり、自分の名誉に傷をつけられそうになったため、

担任がものすごく憎い存在だったことでしょう。

 

担任は、今、あなたと逆のことを考えています。

あなたが創設し、守ろうとした補習校の実態を知ってもらい、悪いうわさが本当だと

理解してもらい、辞めたい家族には辞めてもらいたいことを。

そして、補習校の再生をまともなメンバーで作り直してほしいと願っています。

 

ある先生の話

「こんなに小さい補習校なのに、どうして身分不相応の大きなキャンパスを借りるんでしょう。

こんな経営をしているから赤字になる。そして、赤字になるから生徒を逃がしたくないために、

教師の行動もがんじがらめにする。本当の問題がわかっていないんです。」

 

あなたの怒った顔が目に浮かびます。

何日もあなたの怒った顔が夢に出てきてうなされます。

自分と意見が違う人に対しては、情け容赦なく、ひどい態度と汚い言葉でののしるから。

あなたは私に言いました。「自分には感謝している人も多いけど、敵も多い」と。

納得です。自分でわかってはいるんですね。

 

あと、感謝は人間として大事ですよ。

汗をかきながら、授業をしている私たち教師にあなたの「ありがとう」がない。

まったく届かないんです。

自分だけで、事務局だけで補習校を運営しているのではないですよね。

みんなの力があってこそ、補習校は動いているんです。

自分だけがありがとうと言われて満足しているのでなく、教師たちに「ありがとう」と

心から言える事務局スタッフに生まれ変わって欲しいと思います。

創設時は、そうだったはずです。慢心は怖いです。

 

一度、腐敗した小さな補習校が潰れることを願います。

そして、再び補習校が生まれることを望みます。

 

最後に、仕事をしているからお弁当を作れないという理由ですが、

そうでなくて、「子供にお願いされても、私はお弁当を作りたくない」でしたね。

お弁当を作りたくない・・だから、学校にデリバリーする店を見つける。

あなたのやり方はいつも合理的。

毎日とはいいません。たまには1ヵ月に1回ぐらいはお弁当を作ってあげて欲しかった。

どんなお弁当でも、子供がお母さんのお弁当が食べたいと言っている事を

あなたにお願いしたことがあります。

あなたは絶対、お願いを聞いてはくれなかったです。

 

小さな町ですから、昨日も今日も、補習校の生徒、お母さん、先生と

出会いました。中には、目をそらす人達もいます。

担任はこれからも、この町で暮らしていくのです。ここで生きて行くのです。

しかし、補習校に関わったばっかりに、いつも人の視線を気にしながら生活する

日々が続きます。

あなたは何か活動をしないと我慢できない人ですが、今後、

どこの国に行っても、どの土地に行っても、あなたによる犠牲者が出ないことを

祈ります。

 

もう、お会いすることはないです。

できれば2018年が過ぎ去るときに、あなたの顔も思い出も、

すべて私から消え去って欲しいと強く願います。

 

あなたがクビにした元補習校担任より

 

さようなら、東南アジアにある小さな補習校

封印