2学期も終わりますので、通知表を受け取る生徒さんも多いことでしょう。

 

担任のいた補習校では、個人面談(保護者)と通知表があります。

 

いつもの通り、新人の先生が困った顔で担任に聞きます。

「あの~、何を言えばよいのでしょうか。それと・・本当のこと言いますか?」

 

難しいようで、あまり難しくないといいますか、自分が親の立場になって、聞きたいことを先生から教えてもらえば良いと思うのです。

担任が言ったことは、「その生徒さんの良いところを2つ挙げて、悪いところ(改善していきたいところ)を1つ言うかな。この場合の本当のことって悪いことでしょう。おかあさんだって、次々に悪いことを言われたら怒っちゃうよ、1学期にひとつ改善できればいいじゃない」

「そうーですよね」

「それより、お母さんから勉強や補習校でのことで、聞きたいことや言いたいことが話せる大切な時間にしてほしいな」

 

ベテランの教師の間でも実は意見が分かれるのです。

ヨーロッパの補習校を複数経験してきた先生は、通知表はあまりいらない。なぜなら、本当のこと、伝えたいことを限られた書面で書くことが無理だから。それに誤解を招く恐れがあるので、面談で通知表の代わりに、保護者と話したい派。

 

ある日本で定年まで教師を務めてきた先生は、絶対通知表派。

通知表としてはっきりと成績や授業態度などを明示する方がわかりやすく、生徒も親も理解できるから。

 

どちらの先生も、長年の経験から出た考えで譲らないので、結局、補習校では、両方、面談も通知表もすることになりました。

こういう時は、経験浅い担任は意見なし。

それに、毎週のように、お母さんと会い、相談を受け、一緒に考えて同じ方向に向かって

努力していれば、あえて面談や通知表は必要としてないからです。

どうも面談や通知表にこだわる理由は、日頃からお母さん達と会話がないか少ない先生、そして、学校らしくさせたい事務局の意図と、もちろん、こういうものが欲しいと願う保護者のためでしょうか。

 

真偽のほどですが、担任も少し、粉飾をしたことがあります。

「授業中、おしゃべりばかりでにぎやかな生徒=明朗活発で元気のある生徒」??

「落ち着かず、いつも他の子にちょっかいを出す生徒=クラス内では、お友達といるのが楽しみなようです」???など。

成績はBだけど、来学期がんばれ!の意味込めて、Aにしたことも。

 

しかし、親も生徒もよくわかっているんですね。

「先生、この意味はこうでしょう?わかりますよ、うちの子のことは」

「先生、ちょっと成績上げてくれてうれしいな、よ~し、がんばろう」などね。

 

補習校を既存の学校と捉えるか、こらからの生徒のためにと捉えるかで

書き方が変わってくるだろうし、正しい成績は、自分たちで導き出したいものです。

少なくとも、担任がいたクラスは学期が進むにつれて授業態度も、成績も、あとは思いやりの心も上がって行ったと思います。

 

あくまで、東南アジアにある小さな補習校でのお話です。