補習校では、教師になる前に、覚書にサインをさせられます。
担任がいた補習校は、小さくてお母さんたちが手作りで始めた補習校なので、
何かをもとにそれらしく、作成した注意書きみたいなものでしょうか?
この内容の最も重要ポイントが、「守秘義務」です。
簡単に言えば、補習校で知った内容を他言しないというもの。
具体的には、「OOちゃんは、授業中、落ち着きがない」「OO君は、覚えが悪い」
「OO君は、おしゃべりが多い」など。(過去の同僚の例)
担任は、このぐらいのことは、どこの学校でも、ありそうな内容だと大らかに思ってしまうので。これで、「補習校の評判をあなたが下げた」とまで怒鳴られるものでしょうか。
たとえ、教師が言わなくても、家で子供が「今日、OO君、しゃべってばかりで先生に叱られたよ」と会話していそうですが、生徒や親が話すことは、良いけれど、教師はダメ!
さて、担任が補習校を辞めるきっかけになった問題が、これでした。
昨年の担任のクラスを今年、受け持った佐藤先生(仮名)が、休憩中に話しかけてきました。
「先生、最近ね、OO君、とっても勉強をがんばっているのよ~」
「え~、うれしいなぁ」
「特に、漢字すごくがんばるのよ~」
「あ~、彼は、漢字好きだしねぇ。うれしい報告ありがとう」
なんとなく、視線の隅に不穏な空気が漂っているなと思ったら、まさにゴジラのテーマソング
が流れる感じで、ダダダンダンダン 「ちょっとー!なんで生徒の事をベラベラしゃべってんのよ!!他のお母さんたちに聞こえたらどうすんのよ!!」と、鬼の形相で睨まれた。
ほんと怖いよ、顔。
そこから、佐藤先生は、「私たちは、守秘義務違反をしていません。何がいけなかったのですか。」と弁明を始める。主任教師も、「ネガティブな話しなら問題でしょうが、今回はねぇ」と一応理解してくれる。しかし、怒りが収まらない事務局リーダー。
担任は、現在までの諸々の件で、事務局側とぶつかってきていたため、退職した、いえ、
させられたわけです。
退職するまでの間、「ひどいよね、おかしくない?」と言っていた佐藤先生は、ある時から
担任と会話をしなくなり、避けるようにも思え、怒りの矛先は担任だけに。
あの時、佐藤先生が話しかけなかったら、担任は今も補習校にいたのだろうか?
どうして、佐藤先生は今も教師でいられるのだろう。
なぜ急に、態度が変わったのだろうか。
担任が辞めさせられたことに何も感じていないのだろうか。
佐藤先生と話をしたいと思っても、もう、できません。
今回の事もあり、小さな補習校では、教師と保護者だけでなく、教師同志さえも
気軽に話すことができなくなりました。
担任のいた補習校では、いつも教師は一人きりで、黙々と授業をして、帰ります。
帰りは、事務局に何か言われないように、走って帰ります。(ほんとに)
何があっても、誰にも相談できず、頼れる人もなく、ひとりぼっちです。