東南アジアの補習校の元担任です。
実のところ、担任は自分の子供を補習校に通わせてはいません。
本音を書きますので、迷われている方に参考にして頂ければうれしいです。
まず、「補習校の勉強レベルが低い」
どの先生も、レベルは中ぐらいに合わせていると聞きます。
しかし実際は、それでも難しく中の下ぐらいではないでしょうか。
「担任の当たり、はずれがひどい」
補習校でこの先生はいいな!と思ったのは小学部、中学部まで含めて2,3人。
時には、授業料返して!と言いたくなるほどお粗末な先生もいます。
「クラスにいじめっ子がいる」
このポイントが大きくて、土曜日までいじめっ子と関わり合いたくなかったからです。
「苦手なお母さんたちが何人もいる」
これも大きなポイントで、補習校に入ってしまったら、嫌でも顔を会わせる、お当番の日は、
何時間も学校に軟禁状態、嫌いな人と長時間の世間話は無理だと思いました。
「イベントが多い」
子供に日本の行事に触れさせたい、参加させたいと強く熱望するものの、
その反面、イベントのたびに協力する、
手伝うことは、時間だけでなく気を使うことでヘトヘトになるから。
「嫌いな人が、事務局で運営をしていてなおかつ、偉そうな態度をとるから」
この理由で、一気に補習校に通う意欲がなくなりました。
この人に、「子供をおねがいしま~す。」なんて言えないから。
以上の問題点から、担任の子供は補習校に通っていません。
しかし、自宅で親が子供に日本語を教えることを断念し、
仕方なく補習校へ行く家族も多いです。
「割り切りと、自分が我慢しても子供に日本語を」と覚悟ができる方、
世渡りがうまい方なら、利用した方が良いと思います。
ただし、補習校へ行っても、漢字や日本語が少し上達するという程度ですから、
「受験合格」には到底、およびませんので塾は必須です。
また、補習校に通っていても、日頃、日本語の学習をしていなければ、
どんどん忘れて行きます。特に、漢字。
中学部を教えていて、文章をほぼひらがなで書く状況を見て、愕然としたことがあります。
あくまで、何もやらないよりはもちろん良い。
補習校で日本語を学ぶ、触れる、文化を知るといった感じですので、
過度な期待は持たない方が良いです。
担任の経験だと、普通の公立小学校なら、補習校で頑張っていた生徒さんは、
なんとか、ギリギリ学習についていけています。
日本へ一時帰国で帰った時に、日本の学校へ1~2週間でも体験で通うと、
かなり違います。担任は子供を日本の学校で体験させて頂いてことがありますが、
ほんと良かったです。いい事も悪いことがあっても、日本語学習に意欲を持たすには、
良い刺激だったようです。給食もおいしいよ!
2018年最後まで、あと6日になりました。