東南アジアの小さな補習校の元担任です。
この学校は、文科省からの派遣教師がいない、ここに住むお母さん達の
手作りの補習校です。
生徒数が多くなり、軌道に乗り始めた時、運営をする本部、すなわち事務局が
権力を奮うようになり、意見が違うとの理由で「校長先生がクビ」になりました。
校長先生すらクビにできる力・・・なのです。
そして、今年、担任である私も辞めました。実質は、「クビ」でしょう。
今回、創設から長年居座り続けていたリーダーが職を降りるにあたり、
新事務局リーダーを探しますが、何をどうしても引きうける人がいません。
確かに、補習校をよく知っている人ほど、やりたくないだろうなと思います。
そこで、入学間もない、アジアからの転校生の外国人お母さんが、就任です。
なぜ?あなたが?「皆さん困っていると言うので、私、がんばります!」はぁ!!
日本語は大丈夫なのかな? 「主人が日本人なので、がんばります!」
担任が辞めた時の新外国人リーダーとの会話です。
職を辞する焦りなのか、前リーダーの嫌がらせが高まり、担任は、「このままでは
続けられません」とメールをした数日後の補習校での会話。
「先生がお辞めになるので、私の主人が先生のクラスの担任になります!」
「えっ!あの・・私、担任を続けたいのですが」
「そうですねぇ、ほんと残念です」
「いえ、だから、私は今の生徒の卒業式まで、担任を責任もって続けたいのです」
「ほんと残念ですねぇ」
「あのですね、私は担任を辞めません。続けたいとお願いしているのです」
「ほんと残念です。安心して辞めてください」
「私、クビですか?」
「ほんと残念です、先生がお辞めになるなんて、ねぇ~」
チ~ン・・・終了。
あの日本語、よく理解されていますか?
もし、理解していてこの会話になるなら、相当、したたかな新リーダーです。
きついんです、態度が。やっぱり、わかってやっていますね。
ここは、日本文化も学べる「日本人補習校」です。
日本人のお母さんたち、それほどまで嫌がる事務局リーダー職って、おかしいです。