担任がいた補習校の本部、すなわち事務局責任者が言った言葉です。

これは、各方面すべてに謝ってもらいたいと感じます。

 

担任のいた小さな補習校は、ひとりのリーダー的お母さんがメインとなり、創設された学校です。その人は、補習校内で、事務局リーダーと呼ばれている最高責任者です。

 

このリーダーは、人権問題が好きと公言し、精力的に活動をしている人であり、

常々、私たち教師も「発達障害という差別用語は使うな!」と厳しく注意されています。

 

発達障害という言葉を差別用語だということが、すでに問題なのではとも感じるのですが。

 

補習校には、教師歴30年以上のベテラン先生がいます。

人生の最後はゆっくりと奥さんと過ごしたいという希望で、海外生活を楽しんでいます。

しかし、年中、教師不足の補習校ネットワークにつかまってしまい、

中学生のクラスを受け持っています。

 

ベテラン先生は、「わたしゃの仕事は、勉強をおしえるのじゃけん」という考えの元、

授業前にサッときて、授業が終わればサッと帰ります。挨拶もそこそこに。

学校のイベントは、入学式、卒業式以外は、「勉強ができん」と欠席。

事務局は日頃から、コミュニケーションができない人だと、眉をひそめていたのです。

 

また、教師がどうしても欲しい事務局が目をつけたのが、奥さん。

この方も元ベテラン教師だったわけです。打診をしたところ、帰ってきた返事は、

「お断りいたします」この一言。

 

担任は、笑ってしまいました。先生らしいなと。

飾ることもなく、人の顔色を伺うこともなく、自分のやるべき仕事のみ全力で働く、

そんな気質のベテラン先生を嫌いではなかったです。

むしろ、補習校には珍しく高度な授業をしてくださる先生は貴重だなと。

 

この返事で、事務局リーダーの怒りが頂点に達しました。

「あの先生、発達障害だよ!私は、あの人のこと、発達障害だと思っているから!!!」

 

担任はその言葉を聞いて、「ふざけるなー!」(心で叫んだのですが)

自分の言うことを素直に聞く人、家来になる人はいい人で、

自分の思い通りにならない人は、みんな嫌われ、発達障害だと呼ぶ。

 

自分の横暴さのためにこの言葉を使うことは許せません。

事務局って、いつもこんな会話をしているんです。

補習校の生徒、保護者、先生、そして、みんなに、謝ってください。

謝れ!!!事務局リーダー!